2009年11月29日日曜日

自主性とは何か

 今日は私が住んでいる町内会のいのこ祭りでした。特に子どもの多い町内会で30名ほどの子どもと、ほぼ同数の大人が参加しました。揃いのはっぴに手ぬぐいを首に巻いて練り歩きます。
 私にも受け持ちがあり、短冊を結び付けた笹竹を持って、「いーのこ、いのこ。」の掛け声と同時に、笹を上下に揺らします。


 子どもたちはみんな綱を引っ張って掛け声をかけて進みますが、1時間もするとだんだん飽きてきます。女の子たちが短冊を見て、書いてある家内安全とか商売繁盛といった文章を読み始めました。
 その相手をしていると笹竹を持ちたいというので、三人の女の子に持たせてやりました。小学校の三年生くらいでしょうか。非常に喜んで、上下させていました。これも飽きてやめるのかと思っていましたが、もう一本の笹竹も持って、二人ずつで二本をわっしょいわっしょいやっていました。


 私は手ぶらになったので楽ちんと思っていたら、会長さんが拡声器を持ってきて掛け声をかけろと言います。歩くときはわっしょいわっしょい、餅をつくときはいーのこいのこ。子どもたちも飽きてきますと掛け声に反応しません。それで私がわっしょいと言って、ひとりの子どもの口のところに拡声器を持っていくと大きな声でわっしょいと言います。つぎつぎと拡声器を向けるとわっしょいと言ってくれます。


 ひとりの男の子が、拡声器を持ちたいというので使い方を教えて持たせてやりました。拍子に合わせてわっしょいわっしょいと、すぐにマスターしました。
 上手いとか、いいぞいいぞと声を掛けながら、わっしょいわっしょいとやっていると調子が出てきました。60人ほどの隊列の先頭に立ってリードして行く姿は、本当にかっこいいものでした。この子は小学一年生でした。


 笹竹の女の子も拡声器の男の子も、11時半までずっと私が割り当てられた仕事を最後までやってくれました。自分でやってみたい仕事は、やってみて楽しかったのでしょう。小さい子どもたちも、やらせれば立派に出来るということを教えられました。