このブログのタイトルは「坂」、これは松坂の坂から取りました。したがって先日NHKであったドラマ「坂の上の雲」とは関係ありません。
「坂の上の雲」の主人公のひとり正岡子規は、おせっかいで面倒見が良く、いつも多くの友人に囲まれていました。いち早く、野球を導入しクラスメートと一緒に始めています。親友の中には、文豪夏目漱石、俳人高浜虚子、河東碧梧桐、画家の中村不折らがいました。、巨人といわれている南方熊楠は同級生です。
ところが子規は、20歳代で結核にかかりました。当時不治の病と恐れられていた結核は、みな患者に対して接触しないよう努めたものでした。しかし、夏目漱石は松山で子規と同居し、そこで俳句を学んだそうです。
子規の結核はさらに進行し、脊椎カリエスにかかりました。カリエスは痛みが強く、骨は侵され立てなくなりました。しかし、寝たきりになっても、子規のもとには毎日友人が訪れたといいます。時には闇なべパーティーなどもやったそうです。大福を口にした友人が悲鳴を上げたのを、子規も皆と共に大笑いして、束の間ですが痛みを忘れたそうです。
私には、車椅子で生活している同級生がいます。彼のために・・・というよりも、彼をだしにして二か月ごとに同級生で会う機会を作っています。高校時代の秘話が明かされることも多く、みんな大笑いのうちに3時間が過ぎます。本当にあっという間です。
何の遠慮も無く語り合える友人は、何よりも大切な宝物だと思います。