議会が済んだので久しぶりに映画に行きました。本当に久しぶりでした。観たのは「ゼロの焦点」です。松本清張が金沢を舞台に書いた推理小説を映画化したものですです。戦中戦後の暗い世相を背景にしていましたが、連続殺人を題材にしているとは言え、映像が恐ろしすぎました。犬童一心監督の演出はややオーバーでしょう。
その一方で、優れた映像美を感じたのは女優さんのアップです。広末涼子・中谷美紀・木村多江の3人が、アップ、またアップ、とにかくアップの連続で、それはそれは美しい映像でした。原作を読んでおり、ストーリーは分かっているので、ひたすらスクリーンを見つめていました。
特に中谷と木村の演技には、以前見た「嫌われ松子の一生」や「ぐるりのこと」で感動していたこともあり、ついつい二人に見とれてしまいました。二人が夜、車で走りながら前の座席と後で会話するシーン、中谷が車を停めて木村を殺そうとするシーンで、語る側がアップになるのです。ここが映画のクライマックスだったと思います。
ちょっと気付いたのですが、広末は鼻梁の線が途中から角度が上向きになっていることを発見しました。女優さんの顔というのは、どこか他人と違った特徴があり、そこにチャームポイントがあるのでしょう。
3人とも旬の女優さんで、今後も良い作品を見せてもらいたいなと思います。