2009年の自殺者は3万2753人で、前年に比べて504人増加しました。これで12年連続で自殺者数は3万人を超えることになりました。東京では山手線・中央線などの幹線が人身事故のため毎日のように遅れますが、そのほとんどは事故ではなくて自殺だそうです。
12年間連続で3万人を超えた原因は、小泉・竹中両氏の新自由主義経済の路線です。このため、解雇・倒産・多重債務などの経済苦を理由とした、働き盛りの男性の自殺が急増しました。
小泉内閣に始まった新自由主義経済政策は、安倍・福田・麻生それぞれの内閣に受け継がれました。その結果、貧困層は急増し自殺者が減少しない状況を作っています。
昨年政権交代が実現し、鳩山内閣が誕生しました。大型予算を組んで経済対策に意を尽くそうとしていますが、まだ効果は出ていません。
経済対策のほかに、精神疾患の患者さんへの様々なケアを充実させること。
ひとりひとりを、孤独やひきこもりから引き出すコミュニティづくりなどの施策を充実させること。
自殺の原因は広範囲に渡っているので、広範の施策が必要になってくるのです。
生活が苦しくても、病苦にさいなまれていても、支えてくれる家族や友人がいれば生きて行けます。家族や友人が、患者を支えられるようにお手伝いするのが政治の役割だと思います。