浄土寺の本堂(鎌倉時代 国宝)
浄土寺の多宝塔(鎌倉時代 国宝)
尾道市といえば、「商都」「港町」 などの言葉が浮びますが、現在は何といっても「観光都市」でしょう。鎌倉時代の建造物など、多くの国宝や重要文化財が揃っています。
以前訪れたときは、駅前でお揃いのジャンパーを着たボランティアの人たちが
「ようこそいらっしゃいませ。」
と言葉を掛けながら観光マップを配っていたのが、強く印象に残っています。
2年ぶりに訪れると、ボランティアの人たちはあまり目につかず、かわりに観光案内所ができていました。窓口の女性に、
「浄土寺へ行くにはバスが便利ですか」と聞くと、
「バスが便利だと思います。1番の乗り場から出るバスは全部『浄土寺下』のバス停に停まります。料金は140円です。」と教えてくれました。
お寺を巡る予定ですと言うと、
「お食事はどうされますか。」とたずねられました。もちろん尾道で食べますと答えると、食堂のマップを出され、
「千光寺からまっすぐ下りたあたりに、たくさんお店があります。」と場所を示してくれました。
色々な情報を提供してくれましたが、おしつけではなく来訪者の立場に立った説明でした。同行した友人は販売などの接客に従事していますが、
「素晴らしいです。あれが本当のサービスですね。」
と感心していました。
駅に降り立ったばかりでしたが、早くも尾道の素敵な魅力にすっかりとりこになってしまいました。
広島市にも尾道に負けない第一級の文化財があります。しかし、残念なことに来訪者へのサービスやアピールが足りません。
ホスピタリティ(もてなし)のこころを持って、観光に訪れた人をとりこにするサービスをしていきたいと思います。