プロ野球のオープン戦も始まり、サッカーのJリーグが開幕しました。予算特別委員会(予特)も開幕して1週間がたちました。私は3月4日の厚生関係で質疑に立ちました。
まず自殺対策について質問しました。
1)相談者に対する相談機関のネットワークはあるのか。
2)自殺未遂者に対するケアは行っているのか。
3)自殺者の遺族に対するケアは行っているのか。
1)については、健康福祉企画課長が答弁しました。
「ネットワークについては推進協議会を結成しているが、どの部署が主導するか課題となっています。」
課題となっているとは、まだ何もやっていないということです。
2)については、精神保健福祉課長が答えました。
「本人のプライバシーもあり微妙な問題です。広島県と相談します。」
何らの対策もとってないし,やる気が無いということでしょう。わが耳を疑う答弁でした。
「自殺未遂者は、再度自殺を企図するハイリスクな人たちです。何もケアせずに放置してよいのですか。」
と迫りましたが、前向きの答えは届いてきませんでした。
3)については、精神保健福祉センター相談課長が答えました。
「遺族のみを対象とした『分かち合いの会』を7月から立ち上げます。参加は大人だけです。」
遺された子どもたちへのケアはどうするのかと質問すると、
「子ども同士の会も立ち上げます。」
と、付け足しのような答えが返ってきました。また相談体制については、児童相談所の相談課長が
「児童相談所として、自殺者の遺族である子どもたちのカウンセリングにあたります。」
と答弁しました。
広島市が子どもの権利を尊重するなら、大人だけを対象とした分かち合いの会を開くのは矛盾していると思います。子どもも一緒に参加して、何の差しさわりがあるのでしょうか。
納得のいかない質疑に終わりました。これはほんの序盤戦です。
この議論をきっかけに、さらに深く突き詰めて広島市の自殺対策を効力のあるものにしていきます。
5年後には、広島市の自殺者数が平成20年の241人から2割減っていることを目指します。