2009年10月17日土曜日

変わりゆく広島市議会

 10月16日は市議会の最終日です。秋葉市長が提案した旧市民球場跡地の利用計画検討費1930万円のうち、777万円を削除する修正案を反市長派4会派が提出しました。
 私はこの修正案は無意味だとして、反対の討論を行いました。理由は次の2点です。
 
 ひとつは概算工事費を算出する費用を削減したことです。設計図や見取り図を描いても、事業費がどれほどかかるかが説明できません。つまり、税金を払う市民に説明するのに、説得力の無い図面になってしまいます。
 もうひとつは、跡地と周辺商業施設との回遊性向上を検討する予算が削除されていることです。検討作業をしないで、どうやって跡地を有効に活用するのでしょうか。
 採決の結果、残念ながら30対24で修正案が可決成立しました。旧市民球場跡地の利用計画実現は、かなり難しくなりました。
 
 午後からの副議長選挙では、旧球場の修正案に賛成した30名のうち、3人会派が藤田議長の盟友の土井哲男氏に投票することになりました。再 開の際、親議長派の28名が出席すれば会議を開くことができます。しかし議員が1人来ません。15分ほど待ちましたが、来ないので定足数28名に足らず、休憩になりました。
 
 この議員はどこかの控え室にいたようです。反議長派から誘われていたと聞いています。結局は親議長派と態度をともにしました。他の議員にも誘いの声が掛かっていたようです。反議長派による必死の多数派工作です。
  最後には、議長から異例の出席催告が出されました。これは異例の事態で、議会の歴史の中で初めてのことだと聞きました。結局55名中54名が出席し、土井氏が28票を集め副議長に当選しました。
 
 私はこれまで、藤田議長や土井副議長と議会の改革を進めてきたので、達成感でいっぱいです。新しい広島市議会へと生まれ変わる一歩とも言うべき、画期的な一日だったと思います。