2009年10月23日金曜日

コンベックス岡山

岡山にあって広島に無いもの、それは大型の総合展示場です。そこで岡山まで視察に行って来ました。



コンベックス岡山は平成3年に開設。岡山市と倉敷市の境にある、200ヘクタールの総合流通センターの中央にあります。その敷地面積は69,694㎡、そのうち駐車場が30,584㎡(約1,500台分)です。
建物規模は地上2階で延べ床面積は17,714㎡で、展示施設は
 ・大展示場3,797㎡ ・中展示場2,571㎡ ・小展示場1,415㎡
となっています。大規模な催事は、日産、トヨタ・ダイハツの商談会などでした。
 屋外にも5,400㎡の展示場スペースがあります。ハーレー・ダビッドソンの展示試乗会も開催されたことがあるそうです。2階には570㎡の国際会議場と、108㎡の中会議室が2室、54㎡の小会議室が5室あります。どの施設もきれいなことに驚きました。
 
 コンベックス岡山は、建設費73億3800万円、用地費38億1100万円。総額111億4900万円で、岡山県が建設しました。多額の出費と言えるでしょう。
ここ最近の収支は、平成18年度が7129万円、19年度が6237万円、20年度が5635万円の黒字ですが、次第に減少しています。
 平成21年度から、指定管理者が天満屋を中心とする任意団体に変わり、広島のアルパーク立ち上げにも係わった田淵さんという方が出向されていました。 岡山県との契約は、毎年の上納金が1億円、利益の半分も県に納めるという大変厳しい内容です。
課長の小虎さんの説明によると、20年度の稼働率は55.3%とのことでした。毎週金土日に全て稼動すれば、目標の稼働率60%に達するそうです。
 
 大型の総合展示場は、広島の経済を活性化するために必要な施設と思います。しかし、初期費用にどのくらい掛かるのか、毎年の収支は合い償うのかという課題があります。用地は南区の出島に用意されていますが、今のところ事業は凍結されています。
 小虎さんは、どのようなニーズがあるかを調べ、それに合わせた施設とすることが大事だと言っておられました。建設前にどこまできちんと精査するか。基本的なことですが、これによって成功の可否が決まるでしょう。