プロ野球のCS(クライマックスシリーズ)が終わりました。セリーグは巨人、パリーグは日本ハムが優勝しました。ペナントレースの順位は、セが1位から 巨人、中日、ヤクルト。パが日ハム、楽天、ソフトバンク。CSも同じ順位でした。楽天とヤクルトがCSに進出して、少し目新しさがありましたが、同じチー ムが同じように勝ち進んだ面白みの無いリーグ戦でした。
特ににセ・リーグは巨人の強さが際だちました。小笠原・ラミレス・亀井が打ちまくり、他球団を圧倒しました。近年、ペナントレースは巨人が3年 連続の一位で、CSも中日、阪神が常連です。昭和40年から9年間続いた巨人の連続優勝の時代を思い出させます。あの時も巨人は強かった。阪神や中日がな んとか追いすがるも、最後には突き放されるのでした。大洋(現・横浜)・産経(現・ヤクルト)・広島の3球団は。5月の初旬には早々に脱落していました。 わが広島カープは、この9年間に3位が一回だけ。それでも大健闘と言えました。それだけに昭和50年のカープ初優勝は奇跡でした。
しかしシーズン前にチームは変化を遂げていたのです。外国人監督の登用に始まり、エース級投手3名と、中堅クラスの野手を2名放出。一方獲得し た選手はなじみの無い選手が多く、頼りない陣容でまるで別のチームでした。ところが移籍選手の大活躍で、初優勝という奇跡をもたらしたのです。
何かを成そうとするためには、変わることを恐れてはいけない。野球に限ったことではないですが、カープ初優勝はそれを教えてくれています。