昨日の記事のあとの話です。
東京で地方議員の研修会を終えた帰途で新幹線に乗り込むと、臨席は若い女性でした。
着席するや「電話をかけて良いですか。」と聞かれるので、「どうぞ。」と言いました。。そう言ったあと、私は良いけれど周囲の人は迷惑かなと思っている間に、電話で話し始めました。どうやらバイト先に電話をかけているようでしきりに頭を下げて謝っています。
お祖母さんが突然亡くなられて、帰郷しないといけなくなったという内容だとわかりました。 電話が終わった時、やはりここは一声かけようと思い、
「ご愁傷さまです。大変ですね。」
とお悔やみを述べると、
「ありがとうございます。」
と返答がありました。
彼女は関東の実家から大学に通っているが、今朝入院中の祖母が突然亡くなったので、中国地方にある祖父母の家まで行くとのことでした。両親も後から駆け付けるという話でした。
もともと九州の出身で、父親の転勤で関東に引っ越したが、最初は言葉が通じなかったとか、今住んでいる所は見渡す限りの原っぱで何も無いところだとか、私は行ったことが無いので行ってみたい、などとたわいも無い話から、彼女の卒業論文のテーマに至るまで多岐に渡りました。女子大生の就職は難しく、彼女もまだ決まっていないということも聞きました。
私は4時間楽しく話したのですが、悲しみにくれていたはずの彼女はどうだったのでしょうか。
最後に4時間相手をしてくれたお礼を言うと、
「ひとりでいると、いろいろ考えてしまうのでお話できて良かったです。」
と言われ、少しほっとしながら新幹線を降りたのでした。