現在開会中の2月議会には、
「『広島市子ども条例』制定に反対するとともに制定なきよう求めることについて」
という請願が提出されています。請願者は、広島県高等学校PTA連合会OB会長の会です。請願の紹介議員は7名でいずれも自民党系、そのうち3名は当選1回の議員です。
広島市子ども条例は、10年以上も前に日本国が批准した子どもの権利条約に基づいて、より実効のある条例として制定が目指されているものです。
私は条例賛成派です。後を絶たない児童虐待や、児童ポルノを撲滅するため一日も早く条例を制定させたいと思っています。
その条例の制定に断固反対する、というのがOB会長の会の主張です。
子どもの間違った権利行使を放置すれば、親子関係や学校教育、そこから社会が崩壊して子どもたちは不幸になると述べています。
私はこれに似た条例反対派の主張を何度も聞かされていますが、なぜ頑なに反対するのか理解に苦しみます。子どもが間違った権利を主張したり行使したりした場合は、大人や教師、そして社会が改めさせればいいのです。
「そんなことは不可能だから条例を制定すべきでない」ということなのでしょうか。
先日、請願に署名した反対派の議員が総括質問に立ち、
「子どもの権利は人権ではない。人権は否定するものではない。」
と発言していました。
聴衆を説得するのではなく、謎に包むのが目的だったのかもしれません。
何が言いたいのか、意図が全く分かりませんでした。