2010年・サッカーワールドカップがついに開幕しました。史上初のアフリカ大陸での開催です。
開幕戦の南アフリカ対メキシコは引き分け。同じA組のフランス対ウルグアイも引き分けでした。B組では韓国がパク・チソンなどのゴールで、2対0でギリシャに快勝しました。
大会初ゴールを決めたのは、南アフリカのシフィウェ・チャバララ選手です。中盤からのパスを受けたチャバララは、そのまま左サイドを駆け上がり、左足でシュートを決めました。
南アフリカは長きにわたりアパルトヘイトという人種隔離政策が採られていました。白色人種でない人たちは、政府の定めた10の居住区に住むことを指定されました。チャバララは、その旧黒人居住区ソウェトで25年前に生まれました。
白人政権による黒人への暴力や弾圧はすさまじく、国連の制裁も受けています。
チャバララが9歳のときに、アパルトヘイトは廃止されました。しかし、その真っ只中で生まれた黒人選手がナショナルチームの選手として活躍している事は、南アフリカが平和で安定した国となっていることの証拠です。
今回のワールドカップは、まさに平和の祭典だと言えるのではないでしょうか。