21日夜、厚生労働省の文書偽造事件の捜査に絡み、証拠隠滅の疑いで大阪地検特捜部の主任検事前田恒彦容疑者(43)が逮捕されました。
文書偽造に係ったとされる厚労省の元係長、上村勉被告(41)宅から押収したフロッピーディスクの更新日付を改ざんした疑いです。
さらに、前田容疑者の上司であった地検の幹部らも23日から、最高検察庁の一斉聴取を受ける予定です。組織ぐるみの犯行の可能性もあり得る事件です。
検察が押収した証拠を改ざんし、検察の有利に公判を導けば、架空の証拠や架空の事件のでっち上げは、極めて容易になります。
村木さんは無実であるにもかかわらず逮捕され、拘置所に閉じ込められました。そして1年3ヶ月の間も職場から遠ざけられたのです。
このような恐ろしいことが、私にも読者の皆さんにも、誰にでもある日突然起こりうるということ。この改ざん事件は、あらためて明らかにしてくれたと思います。
自者にも他者にも厳正であるはずの検察が、なんとひどいことをするんだと世論は怒っています。
ただ怒るだけでなく、私たちは検察という組織が悪事を働かないように監視していく必要があるのです。