夜中にカタカタと音が聞こえる。そんな体験はありませんか。
近頃、夜寝ていると枕元でカタカタ、カタカタという音で目が覚めることがあります。
何かを叩いているような音なのですが、カタカタ、カタカタと一定のリズムを刻んでいるのです。
カタカタ、カタカタ、カタカタ、カタカタ、と長く続くこともあります。
昨日も、そのカタカタという物音でで目が覚めました。午前二時でした。
ぞおっとしたことを、昨日の事ように覚えています。私が寝ている部屋は洋間です。座敷ではないので座敷わらしが出るはずはありません。聞いたことはないですが、洋間わらしというものが出たのでしょうか。
その謎をつきとめるため、少し調べてみることにしました。
枕もとには壁があります。築12年ですが、最近になって安普請であることが分かってきました。
壁の向こうはトイレです。トイレは洋式で、トイレットペーパーのホルダーは座った時右手側にあります。
ホルダーの向こう側は、ちょうど私の枕元です。だいぶ謎が解けてきました。
トイレで用を足しましたが、トイレットペーパーを取ってもカタカタと音がしません。何回トイレに入っても音がしないのです。
けれども、私が寝ているとカタカタ、カタカタ音がします。不思議でなりません。
またトイレに入って、ホルダーがついに壊れたかと思い調べましたが異常はありません。
そこで世紀の大発見が起こりました。
トイレットペーパーの紙製の芯が、まん丸でなく中央に向いて突起が出ていました。この突起がホルダーに当たるたびに、カタカタと音を立てていたのでした。
その証拠に、突起を指で押さえて回すと音は出なくなりました。
妻や息子はきっぷの良い性格で、景気良くトイレットペーパーを引っ張り出すので、大きな音がしていたのです。
私はけちな性分で、長いペーパーはいりません。ゆっくり引き出すので、音が小さいので気づかなかったのです。
夜中に妖怪の洋間わらしが出ても困るので、買いだめてあるトイレットペーパーの芯を、全部直しておきました。
我ながらよく気がついたなと感心しました。名探偵コナンの心境です。