2011年2月13日日曜日

ムバラク政権の終焉

 12日の朝、ニュースは一斉にエジプトのムバラク大統領が辞任したことを伝えました。30年続いたムバラク政権は倒れました。
 多くの国民がカイロ市内の広場に集まり、ムバラク退陣を叫んでいました。エジプト軍も出動しましたが、大きな衝突には至りませんでした。 
 同じく北アフリカのチュニジアでは、エジプトに先駆けて政権交代が起こりました。24年続いたベンアリー大統領政権が、市民によるクーデターで倒れました。チュニジアの花にちなんでジャスミン革命と呼ばれています。

 ムバラク大統領は空軍の出身で、サダト大統領のもと空軍司令官をつとめました。1973年の第4次中東戦争では、イスラエル軍に電撃戦を展開し、壊滅的打撃を与えました。以後、キャンプデービッドの合意により、エジプトとイスラエルは友好関係を結びました。
 イスラエルに強烈な一撃を与えたムバラクは、その功績により副大統領に上りつめました。そして1981年、サダト大統領が暗殺されると大統領に昇進しました。松平健ばりの時代劇スターのような風貌で、国民の英雄ともてはやされ、歴代のアメリカ大統領とも友好な関係を作っていました。
 しかし、30年は長すぎたのでしょう。

 一方の日本、自民党政権も1948年から2009年まで61年間続いたわけで、エジプトの2倍以上の長期政権でした。

 政権交代してから初めての統一自治体選挙が、4月10日に行われます。
 政権交代後の流れを元の木阿弥にしないためにも、広島の市議選、県議選、市長選で勝たなければなりません。踏ん張りどころです。
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