2011年7月24日日曜日

日馬富士の優勝

大相撲名古屋場所は、大関・日馬富士が14勝1敗で2度目の優勝を飾りました。今場所はまさに気力充実。連日、頭を下げて前まわしを取り喰い下がるという得意の形に持ち込んで、14連勝をとげました。
 日馬富士はしばらく怪我で低迷していましたが、今場所突如として快進撃を続けました。
 一方、優勝候補の筆頭であった横綱・白鵬は、12勝3敗に終わりました。お尻や背中の肉にやや張りが無く、力を落としている印象でした。
 大関を目指した関脇・琴奨菊は、白鵬を破ったものの終盤2連敗し、大関昇進のチャンスを棒に振りました。

 これらの結果が、すべて本気で取った相撲なら素晴らしいと思います。
 ここからは、あくまで筆者の推測です。

 どうやら日馬富士を優勝させたグループの存在があるようです。引退したとはいえ、元横綱・朝青龍の存在は、モンゴル力士の間では絶大です。特に、日馬富士は朝青龍の信奉者です。

 その朝青龍が13日目の夜、日馬富士に電話をかけたそうです。
 
 「心配ないから、自分の相撲を取れ。」
 
 そのとおり、日馬富士は自分の相撲に徹して白鵬に勝ちました。同じく朝青龍を信奉する、関脇・鶴竜と最古参の前頭2枚目・旭天鵬が協力したと思われます。もう一人、日本人力士の前頭3枚目・安美錦。彼は日馬富士と同じ伊勢ヶ濱部屋の所属です。当然協力すると思われます。そのため、旭天鵬も安美錦も2勝13敗の成績でした。いろいろ符合しているように思えてきます。

 一方の琴奨菊は、把瑠都、白鵬、鶴竜を連破。うまく運んでいたのですが、平幕の隠岐の海、若の里に連敗してしまいました。
 隠岐の海と若の里は、おそらくガチンコ力士なのでしょう。琴奨菊の固さが、二人との対戦では際立っていました。大関昇進は、見送られました。

 間違いなく15日間ガチンコを通したのは、稀勢の里でしょう。千秋楽の一番は、大熱戦の末に日馬富士の全勝優勝を阻止しました。ガチンコ力士の面目躍如です。

 来場所、日馬富士は連続優勝を遂げて横綱に昇進するのでしょうか。
 琴奨菊は大関昇進をつかむのでしょうか。
 関脇で10勝をあげた鶴竜、稀勢の里にも大関の声がかかります。

 4人とも、本当の実力で今場所以上の成績を収めれば、立派に昇進できるでしょう。
 今から秋場所が楽しみです。