10月14日に開催された世界体操男子個人総合で、内村航平選手は金メダルを獲得し、体操史上初の三連覇を達成しました。素晴らしいことです。
体操競技は一瞬のうちに勝負が決するスポーツで、自分自身とのすさまじい葛藤があるものと想像します。それゆえ、各選手の試技をかたずを呑んで見守ります。
その日、私はテレビで見ていましたが、内村選手の特に跳馬の試技は素晴らしいのひとことに尽きました。着地の瞬間、思わずテレビの内村選手に向かって拍手を送っていました。
内村選手は、以前の体操選手のイメージの「固い、真面目そう、悲壮感漂う」というイメージを打ち破りました。
髪が長くて、チョコレートが好きで、喜怒哀楽もあまり表に出しません。それでいて、大技を決めて世界の頂点に立っています。世界のスーパースターとは思えない、いまどきのお兄さんという感じがします。
何を考えているのか良く分からないところが、面白くて好きでした。今大会では、勝ちたいという気持ちが全面に出て、頼もしく感じられました。これからまだまだ強くなると確信しました。
ところで、私の友人に内村選手と似た雰囲気の若者がいます。彼も、一見何を考えているのか分からないと言われています。
地道に働いていますが、そのうち大化けして、皆が見上げる内村選手のようなビッグな人物になるのではと期待しています。