12月議会は、6日の市長の提案説明を受け、9日から3日間一般質問を行います。私は初日の9日、2番バッターとして質問することになりました。
7つの項目について質問しますが、一番のトピックスは「松井市長の政治姿勢を質す」です。
広島市の基本計画により、広島市の進路は定められています。市議会はこの基本計画について別委員会を設置して議論し、平成21年10月16日にこれを議決しています。
その中に、「子どもの権利を保障するため、子どもの権利に関する条例(仮称)の制定に向けた取り組みをすすめる・・」とあります。
しかしながら、平成23年に初当選した松井市長は、6月議会の所信表明の中で、「子ども条例制定に向けた取り組みについては、これを中止します。」と発言しました。
議会で議決した基本計画の進もうとする道とは、全く逆の方向に松井市長は転換してしまいました。「すすめる」と「中止する」とでは、まったくの正反対です。
しかも、基本計画の変更には条例で議会の議決を必要としているにもかかわらず、強行してしまいました。
これは、議会制民主主義を否定する暴挙です。
松井市政は専制政治であり、松井市長は独裁者です。われわれ議会が議決したことも、平気で無視して政治を進めようとする専制政治家です。
私は、所信表明を改めるよう市長に質す予定です。発言通告を早めに行い、12月2日から担当である企画総務局の企画担当課長と話し合っています。
課長は、「所信表明で基本計画と少々違ったことを述べても、子ども施策が進んでいれば、それで構わない。」「基本計画は幅の広い意味を含むから、書いてあることと少々違った政策が展開されても良いのだ。」と、4日間に渡り繰り返し説得しようとします。
「所信表明に書かれていることは、基本計画に書いてあることと真反対の方向に広島市を導く。そして基本計画を議会の同意を経ずして中止することは条例違反であり、議会制民主主義を損なう専制政治である。」
私は、そう明確に述べました。
課長は私の論理が理解できないらしく、上司である企画総務局長と一緒に説明に来ました。課長と局長は同姓なのですが、思考回路が同一らしく、同様の理解しか示しませんでした。
松井市長は、基本計画の中止が条例違反とは気づいていないようです。大きな勘違いをしています。
この「所信表明」の表現を許してしまうと、松井市長は基本計画とは真反対の政策を、専制政治のもとで始めるでしょう。
私たちは、議会制民主主義を守るためにも、市長の専制政治を、もしくは単なる勘違いを打破しなければならないのです。
どちらにせよ、9日の初日が楽しみです。