最上階の21階の廊下は吹き抜けになっており、緑色の避難誘導灯に沿って進むと、壁に突き当たりました。
そこには「右に進め」という避難誘導のためのシールが貼ってありました。
右にドアがあったので開けてみると、そこはベランダで外と通じていました。
ところが非常階段がありません。おかしいなと思って前進すると、右手にドアがありました。そのドアには何の表示もありませんでした。
何だろうと思ってドアを開くと、そこは階段室になっていました。1階につながっているのだそうです。
わたしの知識では、非常階段の場所を明示する避難誘導灯が無ければならないはずです。案内してくれた城戸・住宅政策課長に聞いてみました。
すると城戸課長は、「これはすでに消防局の検査がすんでおり、問題ないと言うことです。」と答えました。
2番目と3番目の写真がベランダにある階段室への扉です。当初は何も貼ってありませんでした。
4番目の写真は、同じ南区のLマンションです。
ベランダから直接降りる非常階段を、緑の避難誘導灯がこれでもかとばかり照らしています。
K会館のベランダは避難誘導灯がありません。
「これでいいのですか。漆黒の暗闇のとき、住民は迷わないのですか。」と聞くと、消防局の蔵本指導課長は、「外部に開放されたベランダに誘導灯は必要ないのです。」と答えました。
じゃあなぜLマンションには設置されているのかと聞くと、「施主さんが親切に取り付けてくれたのでしょう。」と、けろっと答えました。
南区の今村・予防課長に聞くと、「10年ほど前に新しく基準がかわり、築15年のLマンションと、新築のK会館とでは誘導灯が有ったり無かったりするのです。」と答えました。
「基準が2つあることになるので、それはおかしい。」と言うと、蔵本課長は「いったん合格と言ったんですからこのままでいきましょう。」と、メンツを重んじようとしました。
わたしが「大事なのは、市民の命か消防局のメンツか」と問うと、蔵本、今村の両課長は、「命です」というのが精いっぱいでした。
「命が大事なら、K会館のベランダに避難誘導灯を設置するべきでしょう。」と言っておきました。