25日は市議会予算特別委員会の最終日でした。秋葉市長が提案した、平成22年度予算案などの提案が採決されました。
注目は2020年に広島が誘致を検討しようとしている、オリンピック関連の予算2600万円です。実現の可能性について精査するため、市長が計上しました。
この誘致を検討する予算の削除、折り鶴ミュージアム建設を検討する費用、市長が平和市長会議の活動のためにロシアへ赴く旅費がカットされた修正案が提出されました。
提案理由の説明で、山田議員(政和)は削除した理由として、
①財政的に余裕の無いこと。②市長が議会に相談せず唐突にオリンピックの誘致の意向を発表したこと。この2点をあげました。
市長の提案に賛成の沖宗議員(市民市政)から質疑がありましたが、山田議員の回答は①、②の繰り返しでした。次いで、若林(市民連合)、母谷(薫風会)、村上(共産党)の各議員から市長の提案に賛成、修正案に反対の討論が行われました。修正案に賛成の討論はありませんでした。
いよいよ採決に持ち込まれました。委員会に出席している委員の過半数が同意した案が成立することになります。藤田議長、田尾委員長は採決に加わりませんので、55名から2人を引いた53名で採決しました。まず山田議員らの提案による修正案が採決され、28名の賛成多数で可決されました。
これによって、オリンピックの開催を検討する予算は削除されることになりました。
修正案に賛成した議員は、
自民党新政8名(谷口、宮本、木山、金子、平野、児玉、木島、柳坪)
政和クラブ9名(山田、橋本、増井、中本、種清、佐々木、熊本、大野、三宅)
公明党8名(米津、原、平木、安達、星谷、渡辺、西田、碓氷)
爽志会1名(八軒)
未来クラブ2名(桑田、豊島)
合わせて28名です。
一方、修正案に反対した議員は、
市民連合8名(松坂、太田、都志見、酒入、若林、沖、清水、森本)
市民市政6名(沖宗、八條、海徳、元田、竹田、月村)
共産党5名(中原、村上、皆川、中森、藤井)
爽志会3名(今田、永田、土井)
未来クラブ(馬庭)
薫風会(母谷)
合わせて24名です。
自民党新政の碓井議員は退席したと言われています。
この結果は、本当に残念です。オリンピックを通して、核兵器の廃絶を訴えたり、世界に広島の存在を知らしめたりする絶好の好機だったのですが、議会の過半数の理解に至らず挫折することになりました。
26日は本会議で、あらためて採決されます。