2010年7月7日水曜日

暴力団と大相撲

 先日、ハンドの反則ででウルグアイチームを勝利に導いた選手のことを書きました。
 手でブロックをしていなければガーナの勝利になっていましたが、反則をしたのでウルグアイが勝ちました。ハンドをした選手には退場というペナルティが課せられましたが、終了直前だったこともありチームに影響は無く、チームとしての負けというペナルティはありませんでした。負けたはずが勝ったので、反則をした選手は英雄扱いです。

 これがサッカーというものなのでしょうか。反則に対するペナルティが曖昧なところがあります。

 大いに疑問です。

 反則に対してのペナルティが分かりやすいスポーツ、といえば相撲です。
 土俵から外へ出るか、足の裏以外の部分が地面に付けば負けになります。反則は「こぶしで殴る、足の裏で蹴る、髷をつかむ」 です。これらは即座に負けになります。反則をした力士が勝って英雄になることはありません。

 ところが、その大相撲の世界が大変分かりにくくなっています。それは暴力団との関係です。
 
 野球賭博に関与した力士、親方、床山などが公表され、処分されました。しかし、暴力団との関係は分からなかったという説明です。真相解明に時間がかかるのか、それともこのままうやむやに終わらせるのか。真意がよく分かりません。

 暴力団に切符を売ってもらったり、部屋開設に資金援助をしてもらったり。また日々のお付き合いでごちそうになったり、おこずかいをもらったり。
 長年お世話になった親方や力士たちに、自浄能力は無いでしょう。

 一方で警察に捜査をまかせると、ずるずるといもづる式に発覚し、みんな出場停止となって興行が打てなくなる可能性もあります。
 相撲界全体に対するペナルティも、サッカーのペナルティ同様に、全く分かりにくくなっています。