2010年7月8日木曜日

動くマンション

 今回は6月1日のブログの続きです。
 広島市の条例に基づいて6月1日、9日と続けて開催されたマンションの建築説明会が、7月7日に開かれました。前回と同様に、マンションの近隣の方々と一緒に参加しました。

 前回、隣地の方から 「敷地境界とマンションの外壁との距離が狭い。圧迫感を感じる。」 と指摘があり、業者から今回説明がありました。

 「北側の境界から、外壁の位置を25ミリほど下げます。南側も同様に25ミリほど下げます。合わせて50ミリほどマンションの幅が狭くなります。いかがでしょうか。」
 と、検討結果を示されました。マンション側からすると、大きな譲歩という感じでした。

 しかし、住民の方が「マンションに住む人は、狭く感じるのではないでしょうか。」と素朴な疑問を出されました。
 業者の人が 「たかだか5センチくらい、何のことは無いですよ。」と言ったところ、別の住民から 「入居者にとって5センチくらい大したことは無いのなら、隣地の人にとっても5センチは大したことは無いですよね。」 突っ込まれ、黙ってしまいました。

 また、別の住民の方が「北側の境界と外壁との距離が25ミリほど小さくなるのなら、図面の寸法と違いますね。」と質問しました。

 業者は「先ほどは、南北の境界から外壁をそれぞれ25ミリ下げると言いましたが、実はマンションが25ミリほど北に動いて、南の境界と外壁との距離が50ミリほど広がるのです。」と説明しました。

 すると、別の住民が「30分前には北と南から25ミリずつマンションの幅を狭めるとおっしゃったが、 30分たったら北に動くんですか。動く城とはアニメの話かと思っていたが、動くマンションって実際にあるのですね。」と突っ込みました。

 住民の笑いにつられて、業者の人まで笑っていました。
 以後、このマンションは動くという前提でのやりとりとなりました。

 結局、何点かの要求に業者がまったく応えないため、またしても次回に持ち越しとなりました。