2010年7月25日日曜日

白鵬の全勝優勝

 名古屋場所の千秋楽結びの一番。横綱白鵬が大関把瑠都を上手投げで破り、全勝で優勝を決めました。
 白鵬は通算15回目の優勝です。連勝記録も47と伸ばしました。

 今場所はテレビ中継がありませんでした。ニュースで映像を見ましたが、白鵬は勝利の瞬間、感慨無量といった表情で場内を見渡しました。
 しかし、表彰式で優勝旗を受け取るときは泣いていました。その後のインタビューでも、質問に答えながら泣いていました。
 白鵬の胸中は彼にしか分からないでしょうが、うれしくて泣いているのではないと思いました。
 不祥事が一気に噴出した相撲界です。この汚名を挽回するには、自分が土俵で勝ち続けることだ。白鵬の相撲はその気持ちを表していたように思います。横綱が取りこぼしていては、人気の凋落に拍車をかけることになります。最低限の仕事を成し遂げた白鵬は、緊張が解けた瞬間につい落涙したのではないでしょうか。

 相撲界を一人で支える形になってしまった白鵬。相撲界を包む暗雲はまだ晴れておりません。人気の凋落にブレーキを架け、暗雲が晴れる日まで、白鵬にはぜひ勝ち続けてもらいたいものです。