女優の深津絵里さんが、モントリオール映画祭に出品した映画「悪人」の演技で、最優秀女優賞を受賞しました。
すごい!
おめでとうございます。
私は深津絵里さんがとても好きです。それは、お芝居の出来る女優さんだからです。
彼女の出演した作品で特に好きなのは、テレビでは「カバチタレ」、映画では「博士の愛した数式」です。
この二つの作品は、前者が男っぽい行政書士の役、後者がしとやかなお手伝いさんの役です。
前者で共演した常盤貴子さんとの掛け合い。後者で共演した寺尾聡さんとのやさしいやりとり。
どちらも素晴らしい演技でした。
「博士の愛した数式」で、寺尾さんは記憶が数時間しか残らない病気にかかっています。そんな寺尾さんに、深津さんはやさしく接します。
寺尾さんは人には言えない過去があり、複雑な陰影を作品に落としています。
一方の深津さんは、おだやかな春の日差しのような演技で、その陰影をより際立たせていました。
「悪人」は公開したばかりですが、早く見に行きたいと思います。楽しみですね。