不適正経理については、12月6日の決算特別委員会の集中質疑、16日の12月議会の総務委員会で続けて質問しました。
質問の前に情報を集めた結果、私なりに感じたことがあります。
消耗品にせよ備品にせよ、物を買うための事務がいかに複雑で、手間と時間がかかるのかということです。
まず電子調達システムです。
このシステムは、購入にあたっての支出負担行為伺い書や契約書を作成したり、電子入札のための書類を作成したりします。この作業もかなりの手間です。
さらに、支出負担行為伺い書を財務会計システムのホストコンピューターにつながないと支出命令書が発行できません。
物品契約課長の答弁によると、電子調達システムと財務会計システムは、オペレーターが1名でMOを使って接続するようです。しかし、1日に5回ほど。つまり2時間に1回しか繋がらないことが判りました。伺い書を送って、2時間しないと続きの仕事ができません。支出額の入力ミスなどがあると、さらに修正に時間がかかります。これでは1日かかります。
私は、まるで伝書鳩に書類をつけて飛ばすようなものだと委員会で指摘しました。戻ってくるまで途方も無い時間がかかります。
戻って来ない場合、鳩が平和公園で休憩してるのか、どこかで迷子になっているのかもわかりません。帰って来なければ次の行動に移れません。リアルタイムでつながらないのです。
また、システムによらない手書きの作業もあります。物品購入領収書の作成は、すべて手書きで膨大な作業量です。わざと手間がかかるような仕組みに作ってあるとしか思えません。
「これでは職員はたまったもんじゃあないですね。少しでも手間を省こうとした行為が、今回は不適正とされてしまいました。しかし、このシステムこそ不適正ではないのですか。市はどう考えているのですか。」
と、総務委員会で迫りました。
岡田財政局長が
「時間のかかるシステムについては、つぎはぎで無理をしていれました。平成25年度にはリアルタイムで作動するシステムに変えます。物品購入領収書の作業も見直します。」
と、指摘を踏まえたうえで答えました。
今回の質疑で明確に約束されたので、今後も適宜質問を続けて事務の省力化について経過とその効果を聞いていかなければなりません。
職員にてきぱき仕事をしてもらわないと、困るのは業者であり市民です。これは大きなテーマなので、引き続き取り上げていきます。