1月20日は、市議会決算特別委員会の総務関係の質疑が行われました。
各議員は、広島市の不適正経理を取り上げました。ある議員は、決算書の数字をやり変えよと主張しました。別の議員は、市長はじめ市の管理職から集める弁済金について質問しました。また別の議員は、黒字決算なのになぜ市債を20億円発行しなければならなかったのかという質問をしました。
この三名の議員は、総括質疑など以前の委員会で同様の質問をしています。同じ質問には当然のように同じ答弁が繰り返されます。同じテーマで60分に及ぶ質問と回答を繰り返してるので、まるでテレビの番組の再放送や再々放送を見せられているようです。
その中で面白かったやりとりは、平木典道議員の質問です。
決算には不用額という金額が示されています。年度内に事業ができなかった執行残と、入札の際予定価格より少ない金額で契約したため、お金が余った入札残などが不用額になります。
平木議員は、
「不用額の分類はしているのか。不用となった予算は他に多く流用するのか」
と質問しました。
この質問に対し古川智之財政課長は、
「分類はしていない。また不用額は来年度の貴重な財源となるので、他への流用は極力認めていない」
と答弁しました。この議論はここで終わりました。
しかし、不適正経理の調査で、いろいろな消耗品を購入する際に他の物品に差し替えて購入したことで「不適正」とされました。流用の手続きをする手間を省くため「差し替え」たという理由でしたが、認められませんでした。
古川課長の言うとおりだとすれば、消耗品を購入する現場では、流用という手続きを極力避ける事になります。そのため「差し替え」の必要が生じたのではないかと思います。
私は以前、「不適正経理の再発防止のため、手間はかかっても流用の手続きを取らせよ」と迫りました。
その際、現場の所管課長は「流用の手続きを取るよう周知したい」と答弁していました。
しかし、平木議員の質問に対する財政課長の答弁で、流用して良いのか良くないのかが判らなくなりました。
ともあれ、一番困っているのは現場の職員でしょう。
早急にこの矛盾について質問して行きたいと思います。