先週ひいた風邪が治りません。体を動かしたいところですが、自宅のテレビで卓球観戦です。
前回の北京オリンピックで、女子が4位、男子が5位に入ったので、出場選手のプレーは連日テレビで見ていました。
福原愛選手、平野早矢香選手、水谷隼選手、岸川聖也選手、もちろん前回の日本選手権者の石川佳純選手も、しっかりと顔やプレーを覚えています。
1月21日、午後から卓球日本選手権が放映されました。
女子準決勝で対戦したのは、福原選手と平野選手でした。4年前の五輪では平野選手がリーダー格でしたが、今では世界ランキングで福原選手が上回っています。好カードです。
卓球はサーブを打つまでのインターバルと、一つの打ち合いが終わってからの選手の表情の変化がたいへん面白く、女子選手はかわいい表情をこわばらせ、真剣そのものです。
特に、平野選手は得意のフォアハンドからのスマッシュが決まると、あごを上げ鼻の線も上に向け、相手をどうだと威嚇します。福原選手はきっと眉根にしわをよせ、唇をへの字に結んでサーブを打ちます。
この試合は、福原選手が得意のバックハンドに加え、最近磨いてきたフォアからのスマッシュも威力を発揮し、ストレートで平野選手を下しました。
次は決勝戦。福原選手と石川選手との一騎打ちとなりました。試合開始から、福原選手がフォアとバックのスマッシュが快調で、石川選手をスピードで上回っていました。
そんな時、ドアホンが鳴りました。出てみると広島刑務所の所長と名乗られます。
「分かりました。降りていきます。」
と返事しましたが、たまたまオートロックの玄関が開いたようで、3人がぞろぞろマンション内に入ってきました。そして私の自宅がある階まで上がって来ました。失礼だけでなく非常識だと思いました。
謝罪の言葉を述べられたので再発防止策について聞きましたが、まだ作っていないとの返事でした。今度、刑務所へ再発防止の調査に行きたいというと、いつでも入っていただいて結構ですとあっさり許可してくれました。
あまり愉快でない気持ちで先ほど切ったテレビのスイッチを入れると、福原選手がインタビューを受けているではありませんか。決勝戦のほとんどは、観戦することができませんでした。
脱獄囚が逮捕されるまでの間、恐怖を味わわされた多くの市民の気持ちを刑務所への視察ににぶつけてやろうと思います。
もちろん、決勝戦を見ることができなかった無念さもぶつけます。