予算特別委員会の論戦が、2月28日から始まっています。
ところが、この論戦がまったく盛り上がりません。その原因のひとつに、新任の松井一實市長が答弁に立たないことが挙げられます。
私をはじめ、多くの議員が市長に直接質問しますが、答弁しません。その時に市長がとる態度は次のようなものです。
市長は、まずは隣に座る佐々木副市長に相談します。佐々木氏は市長に一言ほど返事をして、それから担当の局長に答弁するように指差すなどして答弁をうながします。
3月2日、私が「市民が市長との面会を希望しているのに、会っても意味が無いとは何事か。」と迫りましたが、市長は駄々っ子のように首を振っていやいやをしました。答弁したのは, 糸山健康福祉局長でした。
3月6日は藤田博之議員が質問し、「菓子博覧会は、旧市民球場を解体しなくても、出来たのではないか。なぜ解体を進めたのか。市長に聞く。」と迫りました。
市長は、その長いアゴをしゃくって、担当の片平都市活性化局長に答弁するよう命じました。
すると、藤田氏は「解体の決断は、市長がみずから下したから、市長の答弁を求めます。」と発言し、議員席からも「市長答弁せよ」と声が上がりました。委員長が「市長」と指名したので、ようやく市長が腰を上げました。
たいした答弁ではありませんでしたが、質問に立つことは、かなりのストレスだったようです。
市長はその後、中原ひろみ議員の質問の前に突然中座しました。5分ほどで帰ってきましたが、急な腹痛に襲われたそうです。終了後、中原議員に詫びていました。
市長は傀儡国家の君主。佐々木副市長が、君主をあやつる家臣のトップ。議員席から見ているとそう見えます。
このトップふたりと、荒本副市長をはじめとして他の局長との間にはかなり距離があるように思われます。この距離の大きさにに、局長たちが戸惑っていることが容易にうかがえます。
松井市政の先行きには、闇が広がっています。