2012年6月12日火曜日

三つの事件

6月11日、南区の幹部職員と南区の市議会議員とで会合がありました。2時間ほど飲食を共にするのですが、なれあい気分を醸成するようならば、やらなくてもいいのではないかと思っていました。

 それで、区長や部長、課長に話す際、「あのことはどうなったのですか。」 「よその区でこういうことがあったのですが、南区はどうしているのですか。」 などと、つい質問してしまいます。ちょっとした事件や不祥事、市民からの苦情などです。
 酒の席ではそんな話を聞きたくないようですが、2時間は離れられないので気の毒に思います。
 11日の会合も、そういう話題で始まりました。

 南消防署の署長が近くに来たので、福山市の死者が出た火災を受けて、緊急査察はどうだったのか聞きました。
「約束の5月末までに、査察をやりきりました。」と、胸を張って答えたので、
「では、その結果を教えてください。」と言うと、「消防局に結果はあげています。」と答えました。

「南署のデータだから、署長のあなたの権限で,結果を教えるかどうか決定できるのではないですか。」
と聞くと、署長はだんだん背中を丸くして、黙ってしまいました。

 
 広島市では、ケースワーカーが現金を事務処理せずに持っていたり、着服して自分のために使ったりする事件が、あとを絶ちません。南区での会合も当然その話題になりました。

 中区のケースワーカーが、生活保護を受けている人から現金を預かって、その事務処理をしないまま放置していたことが、明らかとなりました。そのケースワーカーと上司である課長補佐、課長、部長と区長の5人が処分されました。ケースワーカーは懲戒解雇です。
 再発防止には、どうすれば良いか聞きましたが、南区の幹部職員からは良い案は出ませんでした。ふたりの保護担当課長は、近づいても来ませんでした。

 南区の会合とは直接の関係はありませんが、もうひとつの事件があります。薬事法の改正にともない、医療用の酸素を、卸売り業者が売ることの出来る相手方の要件が変わった点です。
 患者さんを病院から病院へ搬送する事業者は、医師や看護師が同乗できる態勢を整えておかないと、酸素が買えないことになりました。
 6月1日から改正薬事法が施行されるのにともない、広島市の保健部環境衛生課は一通の文書を卸売り業者と搬送事業者に郵送しました。そこには

「卸売り業者は、搬送事業者と医療従事者との雇用契約書原本を、搬送事業者から受領すること。」

と、記載してありました。
 契約書の原本が契約の当事者をはなれて、第三者のもとに保管されているなんてことが、ありうるのでしょうか。事業者からの指摘により発覚しました。

 査察の件、ケースワーカーの件、医療用酸素の件。いずれも放置できない事件です。
 詳しく調査して、お知らせします。