ひろしま菓子博は、2013年4月19日から5月12日までの24日間、広島市民球場跡地で開かれました。
正式には第26回全国菓子大博覧会・広島です。第1回は明治44年(1911年)に開催され、102年の歴史がある博覧会です。
私は1500円の前売り券をたくさん買っていたので、家族や友人を連れて合わせて計3回ほど足を運びました。
3回とも大盛況でした。主催者は喜んでいることでしょう。
圧巻は、15分の1のスケールで再現された厳島神社です。
社殿は和菓子で、武者行列の人形や管弦祭の船は洋菓子です。月に1度は打ち合わせを行い、本来の仕事のかたわら、18か月もかけて作製されました。
「私はあの船を作りました。あの船のことなら誰よりも詳しく知っています。何でも聞いてください。」
お菓子の職人さんが、神社の傍らに立って説明していました。その表情はとても楽しそうで、達成感がただよっていました。
どの職人さんも、同じ気持ちで菓子博本番を迎えたのでしょう。
前回は姫路市でおこなわれましたが、その時の実行委員長だったお菓子屋のご主人は、
「菓子博の後、職人さんの腕が確実に上がりました。」
と、はっきりおっしゃいました。
その時は「それはあるだろうな」と思っていました。
広島の職人さんの姿を見て、今よりも広島でおいしくて美しいお菓子が食べられるだろうと、強く確信しました。