1月31日、日本相撲協会の理事候補選挙がありました。力士出身候補10名の枠に11名が立候補し選挙となったのです。その結果、北の湖理事長、貴乃花親方らは再選されました。
97名の親方全てが投票した開票結果です。
得票 親方 現役時代のしこ名 一門・グループ
10 北の湖 北の湖 出羽海
10 千賀の浦 舛田山 同
10 出来山 出羽ノ花 同
8 尾車 琴風 二所ノ関
10 松ケ根 若島津 同
9 伊勢ケ浜 旭富士 伊勢ケ浜
7 友綱 魁輝 同
10 鏡山 多賀竜 時津風
9 貴乃花 貴乃花 貴乃花
9 八角 北勝海 高砂
5 九重 千代の富士 同 (落選)
元・千代の富士の九重親方が一人落選しました。31回の優勝回数を誇る大横綱がまさかの落選です。
協会は一門の結束が強く、一門の決定に逆らったり、他の一門に移籍するなどということは許されません。105ある年寄株は、いずれかの一門に属するのが常識です。上にもあるように、出羽海一門が大きな勢力を誇っています。
30人以外の出羽一門の票は、九重親方と争った友綱親方などに流れたそうです。九重は一門の弟弟子の八角に第一候補の座をゆずり、苦しい戦いとなりました。
協会のナンバー2であった九重は、出羽一門にとって目障りだったと言われています。他の一門も出羽一門につき、九重の落選という結果になりました。
ちょうど広島市議会の勢力図が垣間見えた気がしました。