2014年6月9日月曜日

 昨日、わが家に鳥が侵入しました。

 家にいると、グエーグエーと鳥が鳴く声がしました。
 ベランダの戸は開けてましたが網戸は閉めていたので家の中に入ったわけでもあるまいと、しばらくは放っておきました。

 それでもグエーグエーと鳴き声がするので、ひょっとして家の中にいるのではと思い、鳴き声のする方へ行ってみました。風呂場の窓は開けていたからです。

 洗面所に入るとグエーグエーと大きな鳴き声がしたので、となりの風呂場にいるのかと思いましたが姿が見えません。
 しかし次の瞬間、急に恐怖心がわたしを襲いました。

 目の前の洗濯機のふちにとまった鳥がグエーと鳴いたからです。
 うえーっと思いました。

 実はその前日、アルフレッド・ヒチコック監督の映画 「 鳥 」(原題はThe Birds)を見ていました。鳥が人を襲う、それはそれは恐ろしい映画です。

 さらにわたしは以前、鳥に襲われたことがあるのです。
 東京の青山墓地にある政治家の墓に参ったとき、おおきなカラスがわたしを見つめていました。「 鳥 」 を思い出したとき、カラスは後ろから飛んできて、わたしの脳天を一撃しました。大事には至りませんでしたが、恐怖の記憶が脳に刻まれました。

 わが家に侵入した鳥は、名前はわかりませんがカラスよりは小さく雀よりは大きい鳥でした。
 わたしが近づくと、鳥は風呂場へ向かいました。窓の開けてある隙間から出ればいいのに、窓ガラスへ何度も向かっていきました。わたしへ向かって来れば卒倒してしまいそうだったのですが、なんとか窓の外に出ていきました。

 窓の下には、もう一羽同じ鳥がいました。二羽はコミュニケーションと取っており、親子かつがいのようでした。

 すぐに窓を閉めましたが、ガラス越しには二羽の鳥がいて、いつ襲われるか気が気でありませんでした。

 しばらくグエーグエーと鳴き声が続き、当分恐怖が去りませんでした。
 バード・ウオッチングならまだしも、侵入バードとのミーティングはもうこりごりです。