2014年9月28日日曜日

西高校の卒業式

 9月28日の日曜日は、広島県立西高等学校の前期卒業式でした。
 西高校は、広島県の西部にある通信制の高等学校です。

 通信制とは「自学自習」を基本として学ぶ学校です。学習は授業・レポート提出・試験からなり、所定の単位数を獲得すれば卒業資格を得ることができます。
 仕事の都合により午前のみ履修する、体調の関係で午後からのみ履修するなどの多様なニーズに応えたカリキュラムになっています。

 広島市立の中学校では、毎年数名の生徒が引きこもりの状況になります。その引きこもりから脱するために家族や教師と進学を考えますが、通信制の高校に進学する生徒が多数います。進学をきっかけに、ひきこもりから脱出するそうです。

 中学校のように毎朝8時半に出かけないといけないのではなく、通信制は自分のペースで時間割を組むことが出来るため、通学することへの苦痛がずいぶん軽くなっているのでしょう。

 28日は7名の卒業生のうち3名が出席していました。
 進学して工学系の仕事に就きたいと挨拶した若者、仕事をしながら通った若者、病気で少し時間はかかったが卒業できてとてもうれしいと語った若者。

 三人とも立派で晴れやかな表情でした。クラスメートや保護者のみなさん、先生方も喜んでおられました。

 ひとりひとり卒業までの年月は必ずしも平坦だったわけではないと思います。しかしそれを乗り越えての卒業です。わたしもこころからおめでとうと言葉をかけました。