9月27日は、友人の付き添いで神戸まで放射線科の学会に行ってきました。
新幹線での往復で、駅の構内では駅員の方が乗車まで友人の車いすを押してくれました。
新幹線に乗る際は車掌さんがホームに出て、多目的室まで押してくれました。多目的室は二人がゆったりすごせる広さで、トイレも友人が一人で用を足せるだけの広さがあり不便は無かったそうです。
新神戸駅からは車いすのまま乗り込める介護タクシーを利用しました。運転手さんが車いすに乗った友人を車内に乗り込ませてくれました。
10分ほどで学会会場です。そこからはわたしが車いすを押す役目です。
友人が受付をすませ、講演会場に入りました。部屋の両サイドは通路として広く取っており、通路のすみに車いすを止めて受講しました。
三つの講演あわせて3時間半ほどでした。X線やMRIの画像などが映され、わたしにもなじみのある講演でした。
友人が聴講したい講演もすべて聴くことが出来、満足した様子でした。
ただ、会場であるホテルのトイレは旧式でした。車いす用の多目的トイレは無く、通常の個室トイレを二部屋ほど車いす用に改造したものでした。便器の長軸方向と部屋の長軸方向が平行に設計されていたため、車いすから便器の上に移ることが出来ず、たいへん困ったと言っていました。
しかも、狭い男性トイレの一番奥に設置されていたので、トイレが空くまで待っていなければなりませんでした。
新幹線が広島駅に着き、新幹線口に介護タクシーが待っていたのでほっとしていると、友人が一言。
「介護タクシーの乗り場に屋根を付けてくれ。」
その日は晴天でしたが、たしかに雨の日であれば友人もわたしも運転手さんも雨に打たれながら車いすを車内に乗り込ませたことでしょう。
一般のタクシー乗り場には立派な屋根が付いていました。このようなことは、誰かが声を出さないとそのままなのだと思いました。