2009年12月13日日曜日

12人の怒れる男-------------裁判員制度

 少し早いですが、年末のご挨拶に回っています。そこで話題に出たのが、裁判員制度です。

「うちの会社の人間も選ばれそうになったんだ。」
「選ばれたらと思うとドキドキするぜ。人を裁くって。」
 
 ちょっと待ってください。どうも皆さん真面目に考えすぎなのではないでしょうか。
 そこで紹介したいのが、ハリウッド映画「12人の怒れる男」です。アメリカの陪審員制度をうまく表現した映画です。大学の法学部の教材に使われたのですが、陪審員制度では陪審員の評議が一致しないと、陪審員は交代することになることが描かれています。
 殺人の疑いで逮捕された少年を陪審員が一室にこもって評議するというストーリーですが、最初に表決を取ると11対1で有罪が多数です。このときそれぞれどちらにしたか、ひとりずつ理由を話します。野球好きの陪審員がいて理由を話します。

「なんてったってあのガキは死刑だ。さっさと終わっちまおうぜ。今日はヤンキースの試合があるからな。」
 
 その後、無罪を主張する陪審員がひとりひとり説得して行き、無罪に変えていきます。無罪が多数になると、ヤンキースファンの陪審員は無罪へと意見を変えます。有罪を一貫して主張する陪審員が、彼をなじります。すると彼は、

「有罪だろうと無罪だろうと俺の知ったこっちゃねえ。俺は早く野球に行きてえんだ。」

 当然彼は他の11人から呆れられます。しかしこの男も立派なアメリカ国民であり、選ばれた陪審員なのです。12人いれば、こんな人間が1人いても不思議ではありません。
 
 この男を見習う訳にはいきませんが、様々な日本国民が裁判員として選ばれます。無理に堅苦しく真面目な人間を演じるのではなく、肩の力を抜いて自然体で参加してもらいたいと思います。
 

2009年12月12日土曜日

児童相談所の中での教育

 広島市の児童相談所には、虐待された子どもたちを保護する一時保護所があります。定員は20名で、小学生と中学生が6割をしめます。
 しかし10月30日のブログにも書いたように、子どもたちの勉強時間は実質週3日1時間ずつの、計3時間です。一般校へ通う子どもたちと比べれば、教育の機会は大いに損なわれていると言わざるを得ません。
 
 この問題を11月2日の決算特別委員会で取り上げた結果、児童相談所が教育委員会生徒指導課と協議し、勉強時間が格段に増えることになりました。午前中は40分の授業を3コマ、午後は同じ敷地内にあるふれあい教室東。これは不登校の子どもたちが通う教室ですが、そこに通って90分勉強します。合計すると、週に15時間ほど勉強できることになります。
 
 何かともったいつけて動きの鈍い教育委員会ですが、生徒指導課はひきこもりの子どもたちへの対策で5年以上も協議しています。そのこともあり、私の主張を素早く理解してくれたと思います。
 あとは、教育の内容です。一時保護所の先生も、ふれあい東の二人の先生も、中学校の教員免許を持った先生です。子どもたちの半分以上は小学生ですから、やはり小学校の教員免許を持った先生に教えてもらいたいなと思います。中学生の場合は、専門教科の先生に教えてもらいたい。
 
 一時保護所から家庭に帰るにしても施設に入るにしても、また学校に通うことになります。その日に備えて一時保護所でしっかり勉強して学力を身につけて、楽しい学校生活を送ってもらいたいと思います。
 今までの辛かった日々を忘れるくらい、楽しく過ごして欲しい。心から願ってやみません。
 

2009年12月11日金曜日

健康管理を競う

 12月議会もいよいよ11日から3日間一般質問が行われます。私の質問する日は、15日(火)午前10時に決まりました。
 
 先日6つの質問項目をご紹介しましたが、事前の打ち合わせに時間を掛けているのは、「職員、教員の健康管理」です。広島市では5つの部局ごとに任免権者が違います。つまり健康管理の方法も5通りあり、5名がそれぞれに答弁します。
 
 市長部局は常勤産業医が配置されているものの、復職職員への面接はありません。水道局は基町庁舎の職員は手厚く処遇されているのですが、高陽浄水場は職場巡視も面接もありません。消防局は、産業医が職場巡視するものの面接はありません。病院は巡視、面接とも産業医が行っています。しかし、ひと月の間に全く休みが取れない職員に対しては、産業医はノータッチです。
 
 教育委員会はそもそも産業医がいません。そのため休職者が職場復帰しても、学校現場での配慮が全くなされず、巡視も面接もされていません。そのため40歳代の教員の死亡退職は毎年数例見られますし、2度、3度、4度・・・と、長期休職に追い込まれてしまうのです。
 
 消防局の職員課長に、「職場巡視に行くなら、その職場にいる復帰職員の面接をしなさい。」と強く言うと、職員課長はすぐに産業医と面談し、巡視と面接と併せて行うことになりました。 面接をしない市長部局よりは、消防局が充実したことになります。
 
 どの部局にも言えることですが、健康に対する重要性をもっと認識してもらいたいものです。
 健康管理について5つの部局で競うのが悪いとは言いませんが、市全体を統一した方法で健康管理を行うべきではないかと思います。
 

2009年12月9日水曜日

事業仕分け

 事業仕分けは、流行語になるほどの注目を浴びています。
 
 事業仕分けとは、ワーキング・グループに所属する国会議員・首長・民間人などが、平成22年度の予算編成に向けて、各省庁の役人から聴き取りを行います。
 これを公開のもとに行い、テレビでもワーキング・グループのメンバーが激しく役人に迫っていた場面をご覧になったと思います。その結果、たくさんの項目が廃止もしくは見直しといった結論に至っています。
 
 一方、陳情のスタイルも変化しました。今までは、地方自治体や業界団体が直接各省庁に陳情していました。民主党政権の下では、要望を県連でとりまとめて党本部の幹事長室に送り、その後各省庁の大臣・副大臣・政務官で協議し、内閣で決定することになりました。
 
 12月5日に広島県連での第1回地域主権委員会が開かれ、私も委員の1人として出席しました。仕分けの内容については、ここで詳しくは触れません。しかし、各総支部の支部長である衆議院議員が、地域団体や自治体の要望をしっかり集めていました。よく活動しています。
 
 予算編成や陳情の方法は大いに変わっています。始まったばかりですが、世の中が変わっていくきざしが感じられます。

2009年12月5日土曜日

課長は絶句した

 12月議会に向けて質問の準備をしておりますが、広島市の教員と職員の人事管理について、早速やりとりを始めました。今日12月3日に私の部屋を訪れたのは、人事課長、福利課長、職員健康管理担当課長、そして教育委員会の服務・健康管理担当課長です。病気で長期に欠勤した職員と教員について、復職後にどのような配慮がなされるのか議論しました。
 
 職員については、産業医も含めて本人と人事課の職員とで復職後の配慮事項が決定され、その内容は人事課と本人と直属の課長に文書で知らされます。課長は労働安全衛生法上の配慮義務がありますから、配慮事項を守らなければなりません。
 
 では、本人が別の部署に配置換えになったとき、どうなるのでしょうか。
 
 10年前は、配慮事項を次の課長に知らせなかったため、外勤をさせてはいけない職員を炎天下で働かせ、病気にさせた課長もいました。このようなことは繰り返されてはなりません。私は7年ほど前の予算特別委員会で、配置換えになった職員については、配慮事項を新しい課長に申し送ることを答弁させました。
 
 この引継ぎは、今もきちんと申し送られているのかとの問いに、人事課長は、「そんなことがとりきめてあるのですか。」と発言しました。「これは、予算委員会の議事録に残っています。前の人事課長は、こんな大事なことをあなたに申し送らなかったのですか。」とたずねると、「議事録を調べます。」と答えました。 
 詳しく調べた結果、議事録には記載されており、引継ぎも実際にされていると言うのです。「引継がれていることを誰に確かめたのですか。」と聞くと、課長は、「引継ぎ先の課長に確かめました。」と答えました。 
 そこで、「職員本人には聞かないのですか。」と聞くと、課長は絶句しました。そこで、続けて「配慮されるべきは、職員本人ですから本人の立場に立って健康を守るのが、人事課の仕事ではないのですか。本人にも聞いて下さい。」と意見をする、というやりとりとなりました。
 
 教育委員会については、もっと深刻です。そもそも復職審査から産業医が参加していない、非常に心細い審査になっています。配慮事項の遵守も、校長と教員本人とで決めるといういい加減なものです。ましてや転勤先の校長は、配慮事項についてなどは全く知らされていないと思われます。
 
 人事管理については10年かけて議論し、地道に改善に努めてきました。しかし、人事課長の発言を聞いて、ふりだしに戻ったと感じざるをえませんでした。
 

2009年12月3日木曜日

いよいよ12月議会です

いよいよ12月の定例議会が、1週間後から始まります。 
日程は
12月8日(火)・・・・・・・・・・・・・・市長の提案理由の説明
12月11日(金)14日(月)・・一般質問
12月15日(火)・・・・・・・・・・・・一般質問と、議案に対する質疑
12月16日(水)17日(木)・・・常任委員会の審査
12月18日(金)・・・・・・・・・・・・最終日。議案に対する討論と採決

となっています。

 市長の提案は、補正予算から条例案、副市長の人事などに及び、いずれも最終日に採決されます。

 私は、15日(火)に一般質問に立ちます。30分質問し、市長以下各局長が30分答弁し合わせて
計60分のやりとりです。その項目だけ紹介しますと、

1.交付税
2.子どもの権利と児童相談所
3.出島産業廃棄物処分場
4.選挙事務
5.広島市の職員と教員の健康管理
6.文化と観光

の6項目です。
詳細はあらためて紹介します。

また、17日(木)の厚生委員会でも質問します。
15日、17日ともに午前10時からの開始です。
どなたでも傍聴できますので、お越しいただければ幸いです。

友達

 このブログのタイトルは「坂」、これは松坂の坂から取りました。したがって先日NHKであったドラマ「坂の上の雲」とは関係ありません。
 
 「坂の上の雲」の主人公のひとり正岡子規は、おせっかいで面倒見が良く、いつも多くの友人に囲まれていました。いち早く、野球を導入しクラスメートと一緒に始めています。親友の中には、文豪夏目漱石、俳人高浜虚子、河東碧梧桐、画家の中村不折らがいました。、巨人といわれている南方熊楠は同級生です。
 
 ところが子規は、20歳代で結核にかかりました。当時不治の病と恐れられていた結核は、みな患者に対して接触しないよう努めたものでした。しかし、夏目漱石は松山で子規と同居し、そこで俳句を学んだそうです。
 
 子規の結核はさらに進行し、脊椎カリエスにかかりました。カリエスは痛みが強く、骨は侵され立てなくなりました。しかし、寝たきりになっても、子規のもとには毎日友人が訪れたといいます。時には闇なべパーティーなどもやったそうです。大福を口にした友人が悲鳴を上げたのを、子規も皆と共に大笑いして、束の間ですが痛みを忘れたそうです。
 
 私には、車椅子で生活している同級生がいます。彼のために・・・というよりも、彼をだしにして二か月ごとに同級生で会う機会を作っています。高校時代の秘話が明かされることも多く、みんな大笑いのうちに3時間が過ぎます。本当にあっという間です。
 
 何の遠慮も無く語り合える友人は、何よりも大切な宝物だと思います。