2014年6月14日土曜日

サッカースタジアム

 「広島にサッカー専用スタジアムを」
 という署名運動が始まって、二年が過ぎようとしています。

 そんなファンの熱意をよそに、スタジアムの建設を話し合う委員会の議論は、遅々として進んでおりません。先日も建設候補地の絞り込みの作業に入ったのですが、結局一つもしぼれないまま5つの候補地はそのままになりました。

 なぜ遅々として進まないのか。それは松井一實広島市長にサッカースタジアムを建てる気が無いか、あるいは建てる気がほぼ無いかのどちらかです。

 昨年、最終節を残した時点で2位のサンフレッチェ広島。首位・横浜Fマリノスの結果によっては逆転優勝の可能性がありました。
 試合の数日前に松井市長は、公式な席上でこう言ったと聞いています。

「サンフレッチェは2位でええ。優勝したらスタジアムの議論をしないといけないから」

 サンフレッチェの選手、スタッフ、サポーターや多くの市民はこの発言に憤慨して奮起した結果、リーグ二連覇を達成しました。
 松井市長のコメントが起爆剤になって良かったという人もいました。

 その後、松井市長は祝勝会などに顔を出し祝辞をのべていますが、スタジアム建設を進めようという話はしていません。まことに残念です。


 先日、コンパクトなスタジアムがさいたま市の大宮にあると聞き、出かけてまいりました。大宮アルデイージャのホームグラウンド、NACK5大宮スタジアムです。

 スタジアムはJR大宮駅からほど近く、大宮公園の内部にあります。大宮公園は一の宮神社という大きな神社の敷地内にあり、野球場も併設されています。

 定員18000人ほどで小ぶりなスタジアムでしたが、座席とフィールドとの距離が短いことに驚きました。
 タッチラインと観客席との距離は5メートルほど。ボールが観客席に入るのはもちろんのこと、まるで競り合う守備と攻撃の選手も飛び込んでくるような迫力でした。

 小ぶりのスタジアムで良いのなら、市民球場跡地や、基町の中央公園につくるのが最適であると感じました。それならば建設費も安く抑えられるはずです。

 議論を長々と繰り返させて、時間が無くなったから何もつくらないことに決めるという愚挙は、市民全体を愚弄するものと言わざるをえません。

2014年6月9日月曜日

 昨日、わが家に鳥が侵入しました。

 家にいると、グエーグエーと鳥が鳴く声がしました。
 ベランダの戸は開けてましたが網戸は閉めていたので家の中に入ったわけでもあるまいと、しばらくは放っておきました。

 それでもグエーグエーと鳴き声がするので、ひょっとして家の中にいるのではと思い、鳴き声のする方へ行ってみました。風呂場の窓は開けていたからです。

 洗面所に入るとグエーグエーと大きな鳴き声がしたので、となりの風呂場にいるのかと思いましたが姿が見えません。
 しかし次の瞬間、急に恐怖心がわたしを襲いました。

 目の前の洗濯機のふちにとまった鳥がグエーと鳴いたからです。
 うえーっと思いました。

 実はその前日、アルフレッド・ヒチコック監督の映画 「 鳥 」(原題はThe Birds)を見ていました。鳥が人を襲う、それはそれは恐ろしい映画です。

 さらにわたしは以前、鳥に襲われたことがあるのです。
 東京の青山墓地にある政治家の墓に参ったとき、おおきなカラスがわたしを見つめていました。「 鳥 」 を思い出したとき、カラスは後ろから飛んできて、わたしの脳天を一撃しました。大事には至りませんでしたが、恐怖の記憶が脳に刻まれました。

 わが家に侵入した鳥は、名前はわかりませんがカラスよりは小さく雀よりは大きい鳥でした。
 わたしが近づくと、鳥は風呂場へ向かいました。窓の開けてある隙間から出ればいいのに、窓ガラスへ何度も向かっていきました。わたしへ向かって来れば卒倒してしまいそうだったのですが、なんとか窓の外に出ていきました。

 窓の下には、もう一羽同じ鳥がいました。二羽はコミュニケーションと取っており、親子かつがいのようでした。

 すぐに窓を閉めましたが、ガラス越しには二羽の鳥がいて、いつ襲われるか気が気でありませんでした。

 しばらくグエーグエーと鳴き声が続き、当分恐怖が去りませんでした。
 バード・ウオッチングならまだしも、侵入バードとのミーティングはもうこりごりです。