2014年2月8日土曜日

障がいを持った子どもの昼食費を200円から560円に値上げ

 2014年4月から消費税の税率が、5%から8%に上がります。

 同じく広島市は、4月から広島市の施設に通所する2歳から6歳の子どもたちに提供する昼食を、1食200円から560円に値上げします。
 この値上げは、広島市の児童発達支援センターを利用する知的や身体、そして発達障害などの子どもたちに対して実施されます。

 これに異議を唱えたのは、保護者のみなさんでした。2.8倍の値上げに驚愕されました。

 広島市健康福祉局・障害自立支援課は、事務事業見直しの文書の中で以下のように説明しています。

「食費については、健常児か障害児かにかかわらず、また、通園・通所しているか否かにかかわらず必要なものであり、その費用にまで経済的支援を行うことは公平性を欠いていることから、食費負担助成については廃止を検討する必要がある。」

 2歳くらいから6歳くらいまでの子どもたちは、みんな昼食を食べています。値上げ分の360円は市の助成額ですが、その費用を市が負担助成するのはおかしいと言いだしているのです。

 そこで保育園や小学校について調査しました。

 
 同じ年齢の子どもたちが通う市立保育園では、昼食の材料費は1食207円です。保護者からは、折り紙やおもちゃなどの教材を含めて1日258円を徴収しています。私立では1食が200円の原価だそうです。

 また、市立小学校では食材費1日当たり220円を徴収しています。市が220円を負担しており、1食分の440円を保護者と市とが折半しています。

 1日560円の昼食費で何が食べられるかと考えましたが、牛丼の並が280円、100円のハンバーガーもあります。560円も昼食費に使えない大人はたくさんいます。2歳の子どもに560円は高いと思います。

 我が家でも調査をしました。通園通所しない日の子どもたちの食費はどうだったかを問うと、妻は「残り物を食べさせていたから0円よ」と答えました。

 560円の内訳について樋野・障害児支援担当課長に聞くと、食材費が350円、人件費が210円だそうです。
 食材の購入から調理にいたるまで、市は業者に委託していました。

 保育園児も小学生も同様の給食を食べているのに、なぜ食材費が100円も高いのかと聞くと、樋野課長は「添加物が無添加の食材を購入するからだ」と答えました。

 購入している食材が、保育園や小学校と異なるものなのかどうかを確認することになりました。

 わたしが懸念するのは、せっかく通園して療養効果を上げている子どもたちが、560円への値上げによって通園回数を減らされるのではないかということです。それでは施設の活動の意味が失われます。

 それでも値上げするのかと聞くと、 末定・障害自立支援課長は答えませんでした。

 市が補助を打ち切ると言っても、保育園児や小学生には補助をしています。これを打ち切りはしません。
 しかし、障害を持った子どもたちだけは補助が打ち切られ、非常に高い昼食を食べることになります。健常児も障害児も公平にするのが事務事業の目的なのに、補助の打ち切りによって大きな不公平が生じます。

 障害をもった子どもたちだけに高負担を強いるなんて信じられない。それでもあなたがたは障害福祉の課長さんですか、とあらためて問いました。

 末定、樋野両課長は、黙して何も語りませんでした。お二人とも真面目な方だけに、他の管理職からよく聞かされる口先だけの答えはできなかったのでしょう。

 わたしが撤回を求めますと言ったので、糸山健康福祉局長、藤田こども未来局長も含めて協議するそうです。

2014年2月3日月曜日

相撲協会の理事候補選挙

 1月31日、日本相撲協会の理事候補選挙がありました。力士出身候補10名の枠に11名が立候補し選挙となったのです。その結果、北の湖理事長、貴乃花親方らは再選されました。

97名の親方全てが投票した開票結果です。

得票    親方    現役時代のしこ名    一門・グループ
10    北の湖     北の湖           出羽海
10    千賀の浦    舛田山            同
10    出来山     出羽ノ花            同

 8    尾車       琴風            二所ノ関
10    松ケ根     若島津             同

 9    伊勢ケ浜    旭富士           伊勢ケ浜
 7    友綱       魁輝              同

10    鏡山       多賀竜           時津風

 9    貴乃花     貴乃花           貴乃花

 9    八角      北勝海            高砂
 5    九重      千代の富士          同 (落選)


 元・千代の富士の九重親方が一人落選しました。31回の優勝回数を誇る大横綱がまさかの落選です。

 協会は一門の結束が強く、一門の決定に逆らったり、他の一門に移籍するなどということは許されません。105ある年寄株は、いずれかの一門に属するのが常識です。上にもあるように、出羽海一門が大きな勢力を誇っています。

 30人以外の出羽一門の票は、九重親方と争った友綱親方などに流れたそうです。九重は一門の弟弟子の八角に第一候補の座をゆずり、苦しい戦いとなりました。

 協会のナンバー2であった九重は、出羽一門にとって目障りだったと言われています。他の一門も出羽一門につき、九重の落選という結果になりました。

 

 ちょうど広島市議会の勢力図が垣間見えた気がしました。

2014年2月2日日曜日

宝塚歌劇 眠らない男・ナポレオン


 宝塚少女歌劇は今年が創立100周年です。その正月公演は、星組の「眠らない男・ナポレオン 」で、夫婦で宝塚大劇場に出かけました。ナポレオンを演じるのは星組のトップスターである柚希礼音(ゆずき れおん)です。

 実はこの公演には、わたしの兄嫁の姪が出演しているのです。男役でまだ駆け出しですが、せりふももらって張り切っています。

 主役の柚希の演技やダンスを見ながら、うしろで踊る姪も探さねばならず、忙しい舞台でした。かろうじて姪を探せても、すぐに次の場に移ってしまいます。
 落ち着いて観劇できるよう、姪の頑張りに期待します。

 宝塚を初めて観たのは、高校生の時でした。演目は「ベルサイユのばら」で、オスカルが汀夏子(みぎわなつこ)、アンドレが麻美れい(あさみれい)でした。何とも美しい、奇麗な舞台でした。
 その後も数回観ました。姪が宝塚の舞台に上がってからは、今回が二度目です。

 柚希は他の組のトップスターに比べ小柄ですが、優れた点を一言で言えばダンスが上手なことです。他の男役が、ややもすれば女性のしぐさや身のこなしを見せてしまうのに、柚希はまさに男性が動いている身のこなしなのです。

 以前、男役トップのOGが大劇場すべての観客を魅了する秘訣を話していました。二階席のセンターを、自分の黒目の横の白目で見ることだそうです。それでどの観客も、スターは自分を見つめていると思うのだそうです。

 現に上のポスターも、ナポレオンは黒目の横の白目をこちらに向けています。この目線が大事なのです。

 われわれも写真や映像を撮られるとき、意識しています。しかし、議会の傍聴席は満席になりません。黄色い声も無ければ、大向こうからの掛け声もありません。

 それでも頑張って参ります。