2010年2月24日水曜日

姫路科学館と学芸員


投影機
   
フーコーの振り子


 広島市の基町にプラネタリウムがあります。しかし、残念なことにあまり大きくはありません。
 姫路に世界第3位の直径27mのドームを誇るプラネタリウムがあるというので、視察に行ってきました。
 駅からバスで30分、人里はなれた山あいにある姫路科学館。プラネタリウムはその建物の1階にありました。
 
 プログラムが始まり、広いフロアーの天井いっぱいに星座が投影されました。この投影機は1球1光源レンズ方式といい肉眼では見ることのできない 7.5等級の恒星まで、28,000個の星を映し出します。学芸員の解説は分かりやすいのですが、小学校五年生が対象とのことだったので、やや物足りなさもありました。

 1時間の上映が終わり、帰りのバスが来るのはは2時間後です。姫路駅への帰り道を受付の学芸員に聞くとJRもありますとのこと。最寄の余部駅まで歩いて30分かかるというので行き方を聞くと丁寧に教えてくれました。列車の時刻をたずねましたが、彼女の手元のファイルには時刻表が入っていませんでした。1時間に2本出てるということだったので、駅まで歩くことにしました。

 科学館を出て、玄関先で写真を撮るなどしてぼちぼち駅へ向かっていました。すると、後ろの方からから「すみませーん。」と叫ぶ声がします。
 振り向くと先ほどの学芸員が走って追いかけて来ました。
「下手な字ですみません。」
と言い、手に持った紙を渡してくれました。それは姫路行きの発車時刻のメモで、2時間先まで書いてありました。

 私は大変感動しました。これこそ真のホスピタリティ(もてなす心)でしょう。
 星の好きな人は、心も星のように美しいのだなと思いました。