2010年7月6日火曜日

そんなことをしてもえーんかい

 ワールドカップも準々決勝の4試合が終了しました。その第2試合はガーナ対ウルグアイで、
私はアフリカ勢唯一の勝ち残り、ガーナを応援していました。

 90分間では決着がつかず、1対1で延長に入りました。そして延長後半の15分に迫ろうとする試合終了直前、フリーキックからガーナが猛攻をかけました。
 シュート、はね返す。シュート、はね返す。シュート、はね返す。
 ここで審判が笛を吹き、プレーが止まりました。ウルグアイ選手のハンドの判定で、ガーナにPKが与えられました。
 これを蹴るのがガーナのエース・ストライカー、ギャン選手です。ギャンはこの大会でPKを2回決めており、ここは決めてガーナの勝利で終わるものと思われました。
 しかしギャンはこれを外し、引き続き行われたPK戦でガーナは敗れました。本当に残念です。

 リプレイを見ると、延長後半のロスタイムの猛攻で、ガーナの最後のシュートをウルグアイの9番が両手を使ってはじき出していました。まるでバレーボールの選手がブロックしているようでした。
 「そんなことをしてえーんか」と朝の6時に叫んでしまいました。 
 当然9番は一発レッドカードで退場になりました。次の試合も出られません。しかしギャンがPKを外し、PK戦でウルグアイが勝ったため、この選手はチームを救った英雄として讃えられています。

 私には、ルール無用のこの選手を英雄に祭り上げる神経というか、風土が信じられません。どう考えてもフェアではありません。
 そのルール無用のチームの、最も対極にあるフェアなチームが日本だと思います。
 
 日本チームは必ずしも強いとはいえません。しかし、本田や遠藤がオランダやパラグアイのシュートを手でブロックしていたとしても、決して日本では英雄にはなり得ないことでしょう。