2010年10月17日日曜日

謎の物音

 夜中にカタカタと音が聞こえる。そんな体験はありませんか。

 近頃、夜寝ていると枕元でカタカタ、カタカタという音で目が覚めることがあります。
 何かを叩いているような音なのですが、カタカタ、カタカタと一定のリズムを刻んでいるのです。
 カタカタ、カタカタ、カタカタ、カタカタ、と長く続くこともあります。

 昨日も、そのカタカタという物音でで目が覚めました。午前二時でした。
 ぞおっとしたことを、昨日の事ように覚えています。私が寝ている部屋は洋間です。座敷ではないので座敷わらしが出るはずはありません。聞いたことはないですが、洋間わらしというものが出たのでしょうか。
 その謎をつきとめるため、少し調べてみることにしました。

 枕もとには壁があります。築12年ですが、最近になって安普請であることが分かってきました。
 壁の向こうはトイレです。トイレは洋式で、トイレットペーパーのホルダーは座った時右手側にあります。
 ホルダーの向こう側は、ちょうど私の枕元です。だいぶ謎が解けてきました。

 トイレで用を足しましたが、トイレットペーパーを取ってもカタカタと音がしません。何回トイレに入っても音がしないのです。
 けれども、私が寝ているとカタカタ、カタカタ音がします。不思議でなりません。
 またトイレに入って、ホルダーがついに壊れたかと思い調べましたが異常はありません。

 そこで世紀の大発見が起こりました。

 トイレットペーパーの紙製の芯が、まん丸でなく中央に向いて突起が出ていました。この突起がホルダーに当たるたびに、カタカタと音を立てていたのでした。
 その証拠に、突起を指で押さえて回すと音は出なくなりました。
 
 妻や息子はきっぷの良い性格で、景気良くトイレットペーパーを引っ張り出すので、大きな音がしていたのです。
 私はけちな性分で、長いペーパーはいりません。ゆっくり引き出すので、音が小さいので気づかなかったのです。

 夜中に妖怪の洋間わらしが出ても困るので、買いだめてあるトイレットペーパーの芯を、全部直しておきました。

 我ながらよく気がついたなと感心しました。名探偵コナンの心境です。