2010年12月5日日曜日

不正な経理

 広島市では会計検査院の検査を契機に、消耗品の購入に係る経理処理が適正かどうかについて自主点検に取り組みました。その結果、平成16年度に5520万円、18年度に1863万円、21年度に2005万円にのぼる不適正な経理処理が行われていました。

 不適正な経理処理の類型は以下の3通りです。
 ①預け金
  業者に架空の取引を指示し、架空の納入伝票を作成させる。先に業者に需用費を支払い、   後日別の物品を納入させること。
 ②一括払
  支出の経理処理を行わないまま、先に業者に物品を納入させる。後日異なる物品の請求書   を提出させて、需用費を一括して支払うこと。
 ③差替え
  業者に虚偽の請求書を提出させ、納入されていないものに需用費を支払う。しかし、実際  には契約した物品とは異なる物品に差替えて納入させること。

 この件について、12月6日に55分間の質疑を行います。
 質問の通告をしますと、最初に財政局次長が質問の要旨をを聞きに来ました。それが2日続き、3日目には不適正な経理処理の額が大きい環境局、こども未来局、教育委員会から合わせて5人の課長が聞き取りと説明に来ました。
 
 年度内に予算を消化しないと次年度の予算が減らされると思い、年度末に「預け金」をしたり、事務処理が大変面倒なため「一括払」をしたり、ということがあると聞きました。
 次長や課長の話だけでなく、現場の声も聞きました。職員に悪意がある様子はうかがわれないようです。しかし、本来の事務処理の方法を効率よくしないと、不正経理の実態は改善されずに元の木阿弥になりそうです。

 6日は建設的な議論を進め、職員の皆さんが経理処理に割く膨大な労力を省き、本来すべき仕事に集中できるよう改めたいと思います。