9月29日、広島市議会の9月議会が終わりました。
6月議会に続き、論戦は低調に経過しました。それは、松井市長の提案が取るに足らないものばかりだったからです。
市内電車の軌道敷に40メートルほど芝を植える。広島空港へ行くバスを宇品発にしたり、平和大通りのホテル群に立ち寄らせる。いずれも市民生活に密接に関係した議案ではありません。
そんな中、最終日前日の28日、一通の決議案がFAXされてきました。最大会派の新保守クラブが提案したものです。締め切り間際に提出したものと思われました。
私が所属する、市民連合の幹事長も署名していました。通常は会派のメンバーが揃った場で意思統一を図りますが、そのような場面はありませんでした。
翌日の朝、私は「これからも締め切り間際に新保守クラブから署名を求められれば、サインをするのですか」と、幹事長に尋ねました。
10時定刻に議会が開会しました。この決議案の提案者である山田議員から趣旨説明があり、馬庭議員から質疑が行われました。内容は、「なぜ決議は広島高速3号線・広島南道路の橋梁工事に言及しているのか」、というものでした。山田議員は、「そのような懸念される内容ではない」と答えました。私はこの答弁に違和感を感じました。
公共事業を地元企業に発注することについての異論はありませんが、 馬庭議員は討論の中で、新たな利権を生むルールとなると反対の理由を述べました。
利権政治が12年ぶりに復活する危惧をおぼえ、私はこの決議に反対しました。
馬庭議員も沖宗議員も反対しましたが、圧倒的多数で可決されました。
これからも、利権政治の復活には断固反対します。
市民の皆さんが納めた税金は、市民の皆さんの財産になるようにしていきたいと思います。