2012年7月13日金曜日

大津中2いじめ自殺

大津市の中学校に通う中学2年の男子生徒が、自宅マンションから飛び降り自殺した事件について、テレビや新聞で連日報道されています。先日は、生徒の通っていた中学校や大津市教育委員会に、滋賀県警の捜査が入りました。教育長室のドアが映り、警察官がまさに部屋へ入ろうとするところも放映されました。大変はずかしい、情けないことになりました。

 生徒が自殺したのは2011年の10月11日。中学校は、10月中旬と11月に全校生徒からアンケートを実施しました。今年の7月3日になって、この生徒は3人の同級生から、「自殺の練習をさせられていた」ことが判明しました。
 「自殺の練習」とは、まったくむごいいじめです。

 これ以降、マスコミは連日この事件を報道し、この中学校の生徒らから話を聞いていました。報道を見る限りでは、たいへん恐ろしいいじめが行われていたこと、先生は見て見ぬふりをしていたこと、学校も教育委員会も、この恐ろしいいじめを隠ぺいし続けてきたことが判ってきました。

 生徒の家族が、いじめられていたことについて警察に三度被害届を出しましたが、警察は三度とも受理しませんでした。この件について、まったく無関心だったのです。
 しかし、今年の7月になって、ようやく捜査を開始しました。マスコミの報道や世論に押されたものと思います。おそらく、自殺した生徒の知人や友人たちも、家族と一緒に立ち上がったのでしょう。

 「このいじめは自殺と直接結びつかない」と、かたくなに主張し続けているのは教育委員会と中学校です。中学校の保護者集会でも、言い逃れに終始したと報道されています。その通りなのだろうと思います。
 教育長は、「生徒の家族から訴訟を起こされているのだから、裁判で黒白をつければ良い。自分に非は無い」と主張しています。

 彼らの態度には、生徒が一人亡くなったことの重大さがみじんも感じられません。人間らしい温かみを感じろという言う事は無理だと思います。

 このいじめが報道通りだとすれば、加害者の3名が生徒に行ったのは、暴力、恐喝、強盗。立派な犯罪です。 彼らは厳粛に裁かれなければなりません。中学校も教育委員会も、生徒の自殺と3名の犯罪を防ぐことが出来なかったことについて、裁かれなければなりません。

 いじめは広島市でもあります。学校の指導で、いじめた生徒を謝罪させることもあります。
 しかし、それでもいじめは変わらず続き、結局はいじめられた生徒が欠席したり転校したりすることにより回避しています。そうするしか方法が無いのが、現実です。

 この事件を見ていると、何とかしなければいけないと強く思います。