2013年10月25日金曜日

保育の充実(下)

 前回の続きです。

 待機児が0名だったA区のX保育所は、保育サービスアドバイザーから「たぶん大丈夫だろう」と言われたそうですが、あえなく選にもれました。友人夫婦は落胆していると言うのことだったので、事情を聞きにA区役所に行きました。

 同行したのは、こども未来局の保育指導課長です。A区の保健福祉課長と保育サービスアドバイザー(以下アドバイザー)が迎えてくれました。

 まずはアドバイザーが、
「X保育園への入園のことで『たぶん大丈夫だろう』と言ったおぼえはありません」
「いろいろやりとりしましたが、わたしは間違ったことはしていません」
と、主張されました。

 夫人の通勤経路を示してくれと言うと、家はA区のN町だと言いました。

 「勤務地であるPはどこか、地図の上で示してください」と言うと、B区のY町を指で探していました。
 勤務地であるPはC区です。見つかるわけがありません。

 「PはB区じゃないでしょう」と言うと、保健福祉課長が「PはC区ですよ」と助け舟を出しました。
 しかし、ようやくアドバイザーが「ここです」と指差した場所は「P前」という電停でした。1か月前に夫人とPの場所について協議していたのなら、Pを忘れるはずはありません。

 空きがあるかどうかについては、A区は空きなし、B区はY町に空きの出る可能性のある保育所がひとつあるという情報をアドバイザーから提供をしたそうです。

 勤務地のPの近くのC区の保育所で空きがあるかどうかは、アドバイザーは知りませんでしたし、情報提供ももちろんしていません。C区には問い合わせしなかったそうです。

 また、入園希望をするときに待機児が0名だからといって、申し込んだ順に入れるのではなく、毎月審査をして、後から申し込んだ人が入る場合もあるというシステムも聞きました。
 そして10月以降、来年の4月まで退園する子どもは、例年まずいないことも聞きました。 

 「では定員いっぱい在籍している保育園にはまず入園できないのですか」と聞くと、アドバイザーも二人の課長も「そうです」と答えました。

 夫婦は期待を抱きながら、まず入園できないであろうA区とB区の保育園を入園希望であると記入して申し込んだのです。選にもれるのは明らかであったにも関わらずです。

 アドバイザーは、「両親が決めたのだから、わたしがどうこう言う問題では無い」と言いました。

 しかし、少なくとも勤務地Pの近くにある保育所の空き状況はどうだったのか。A区とB区の保育所は申し込んでも、来年の4月まではまず入園できない、という情報も合わせて提供すべきだったのではないでしょうかと三人に言いました。

「希望する保育園以外の空きのある保育園への入園の斡旋等を行う。」と、アドバイザーの職務について予算説明書にはっきりと書いてあります。
 それにもかかわらず、アドバイザーが「親が希望するのだから仕方が無い」などと言うのは職務怠慢と言わざるをえません。上司である課長も業務について指示をしていません。これも職務怠慢だと思います。


 そのような仕事に対して、年間239万9千円が市費からアドバイザーに支払われているのです。

わたしは三人に対して、「ひとつも役に立っていないではないですか」と言ってやりました。