2009年12月12日土曜日

児童相談所の中での教育

 広島市の児童相談所には、虐待された子どもたちを保護する一時保護所があります。定員は20名で、小学生と中学生が6割をしめます。
 しかし10月30日のブログにも書いたように、子どもたちの勉強時間は実質週3日1時間ずつの、計3時間です。一般校へ通う子どもたちと比べれば、教育の機会は大いに損なわれていると言わざるを得ません。
 
 この問題を11月2日の決算特別委員会で取り上げた結果、児童相談所が教育委員会生徒指導課と協議し、勉強時間が格段に増えることになりました。午前中は40分の授業を3コマ、午後は同じ敷地内にあるふれあい教室東。これは不登校の子どもたちが通う教室ですが、そこに通って90分勉強します。合計すると、週に15時間ほど勉強できることになります。
 
 何かともったいつけて動きの鈍い教育委員会ですが、生徒指導課はひきこもりの子どもたちへの対策で5年以上も協議しています。そのこともあり、私の主張を素早く理解してくれたと思います。
 あとは、教育の内容です。一時保護所の先生も、ふれあい東の二人の先生も、中学校の教員免許を持った先生です。子どもたちの半分以上は小学生ですから、やはり小学校の教員免許を持った先生に教えてもらいたいなと思います。中学生の場合は、専門教科の先生に教えてもらいたい。
 
 一時保護所から家庭に帰るにしても施設に入るにしても、また学校に通うことになります。その日に備えて一時保護所でしっかり勉強して学力を身につけて、楽しい学校生活を送ってもらいたいと思います。
 今までの辛かった日々を忘れるくらい、楽しく過ごして欲しい。心から願ってやみません。