2010年1月28日木曜日

右か左か--------段原ブロック会

 広島市南区医師会は地域のブロック会に分かれており、私は段原ブロックに所属しています。このブロック会は2ヶ月に1回会合を開き食事をともにするのですが、高い意識を持った開業医の先生方と話し合いを続けています。
 この議論はなかなか厳しく容赦無いのですが、この中から夜間急病センターの開設や、妊産婦健診の回数増などの意見をいただき、広島市の政策に反映されています。
 
 では医療政策や医学の話ばかりかというとそうでもなく、政治や歴史に始まって、相撲やプロレスと続きます。
 先日も米軍普天間基地の移転問題から、ドラマ「坂の上の雲」の話になりました。その後、外国が日本に攻めてくるという恐ろしい話になりました。私は、経済的にがっちり結びついた日本と中国が開戦するはずはない。また金正日体制の維持が最大の目的である北朝鮮が、他国を攻めるといった愚策を取るはずが無いと話しました。
 
 その後日本が侵略の危機にあったのは元寇と黒船来航だと意見が出ました。そこで私が、663年の白村江の戦いこそ国家存亡の最大の危機だったのですよと話しました。すると、あれは百済の子孫である中臣鎌足が、中大兄皇子をだまして唐・新羅連合軍に戦いを挑ませたのだという珍説が披露されました。
 
 戦争とか国家の危機とかいう話は、なぜか盛り上がります。医者は弱者の味方で左寄りかと思っていましたが、どうも右寄りの人が多いようです。
 
 そういえば、若い頃ドイツ社民党の若い女性党員と話をしたことがあります。
「I'm a doctor. (私は医者である。)」と自己紹介したところ、
「They keep right. (医者は右よりだ。)」と一蹴されたことを思い出しました。
 
 キープ ライトは洋の東西を問わないようです。