2010年4月2日金曜日

逆転

 3月31日、広島市議会は臨時議会を開催しました。秋葉市長が地方自治法の基づく市長の再議権を行使し、オリンピックの招致検討費2600万円を削減した修正案を再度議題としました。
 私は市に検討をさせてもいいという意見なのですが、修正した谷口議員(自民党新政)からは、どうせできないのだから市民や他の自治体に迷惑がかからないうちに断念しようという討論がされました。
 
 採決の結果、26日と同様修正案に賛成の議員は28名でした。しかし、再議では3分の2の賛成、つまり36名に足らず否決されました。
 その後休憩に入り、議長会派の市民市政、私の所属する市民連合、そして公明党、共産党で協議しました。招致検討費2600万円を100万円のみ減額する新たな修正案を提出し、賛成31人を得て可決成立しました。
 新しい修正案に賛成の議員は以下の通りです。

市民連合9名 (松坂、太田、都志見、田尾、酒入、若林、沖、森本、清水)
公明党8名 (平木、星谷、原、米津、安達、西田、渡辺、碓氷)
市民市政6名 (沖宗、海徳、元田、月村、八條、竹田)
共産党5名 (中原、中森、村上、皆川、藤井)
爽志会2名 (今田、土井)
未来クラブ1名 (馬庭)

 自民党新政と政和クラブは、再議で否決された修正案とほとんど変わらない別の修正案を提出しましたが否決されました。

 3月31日に議会が予算を議決できなければ、地方自治法により、市長が平成22年度予算を決めることが出来ることになります。
 「これでは議会の存在意義や責任を、議会が自ら放棄することになります。」
 私は新しい修正案に賛成の討論の中で、このように述べました。
 反対する議員から多くの野次が浴びせられましたが、可決成立したので議会としての最低限の責任は果たせてほっとしています。
 
 議決が逆転して、市長の提案が通りました。次は、夏に提出される検討結果を審議することになります。