2010年4月29日木曜日

木村拓也さん

 昨日28日は、マツダスタジアムに野球を見に行きました。試合前のシートノックを見ていて、思い出した人がいます。先日シートノック中に倒れ、帰らぬ人となった木村拓也さんです。巨人のコーチとして新しい人生をスタートさせたばかりの38歳でした。

 木村さんとは、カープの内野手として活躍されていた頃、カープ激励のつどいでお会いしたことがあります。当時は、市民球場を建て替えるのに人工芝のドーム球場にするのか、天然芝のオープン球場にするのかという議論が交わされていました。
 
 私が「プレーされる方としてはどう違うのですか?」と聞くと、木村さんは内野守備の動作をパーティーの会場で何度も繰り返しながら説明してくれました。木村さんは、人工芝にすると内野の守備範囲が狭くなり、野球が面白くなくなってしまうということをおっしゃられてました。 
 さすがプロの意見だと感心したことが昨日のようです。

  昨年は巨人軍の二塁手としてプレーし、今年はコーチとしてグラウンドに登場しました。その矢先、グラウンドで倒れたことが残念でなりません。
 木村さんは、その明るい人柄で名コーチ、名監督として球界のリーダー足りうる存在になれたのではないかと思います。

 新球場は木村さんの希望通り、野球の面白さが存分に伝わる天然芝のオープン球場になりました。昨日は両チームとも好プレーが何度もあり、人工芝では見られないであろうプレーもありました。
 この球場で木村さんのように躍動感あふれる選手が活躍すると、野球はやはり天然芝のオープン球場で見るのがいいなと感じます。


 木村拓也さんのご冥福を、心からお祈りします。