2013年3月13日水曜日

低調な予算特別委員会

 2月28日から市議会の予算特別委員会(予特)が開かれています。 わたしはいつも最前列に着席し、議論のゆくえを聞き取っています。

 今年の予特は議論が低調で、盛り上がりに欠けています。

 第一の原因は松井一實市長にあります。市民球場跡地の利用方策など、広島市の懸案に対し、ほとんど提案をしていないからです。

 議員の質問に対し
「それは議会のみなさんに議論いただいて・・・」 
「市民のみなさんから、ご意見をちょうだいして・・・」
などと繰り返し述べています。 
 とっくに議論し、市民も意見を出しているにもかかわらずです。

 このような答弁を重ねてる市長の姿勢に、与党野党を問わずがっかりしています。

 第二の原因は、いままで活発に激論をかわしていた議員が、ほとんど質問に立っていないことです。
 会派は異なりますが、沖宗正明議員、母谷龍典議員、谷口修議員らの質問は、なかなか聞かせる質問で、印象に残るものでした。
 また、清水良三議員、竹田康律議員も説得力のある質問で、役所を悩ましていました。

 このような論客がそろわないことは、非常に残念です。

 第三の原因は、単なる質問と答弁の繰り返しになっていることです。

 例えば、
「これは何ですか?」 という質問に
「これはペンです。」 と答弁しているようなものです。

 議論では無く、単なる質問です。

 そんなことは委員会の場で聞かなくても、議員の控室に担当者を呼んで、「この政策は何ですか。」と質問し、説明させればすむことです。
 

 議員としてしなければならないことは、役所の不備の指摘です。
 本来するべきことを、きちんとやっていない事があります。それを指摘してやらせることです。

 もう一つは提言することです。今まで取りかかっていない事業について、市民の福祉の向上のため、とりかかってはどうかと提言することです。

 不備の指摘については、役所に不備でしたと認めさせねばなりません。

 提言については、役所に一蹴されるのでは意味がありません。まるまる受け入れられないのなら、せめて施策を前に進ませる答弁を引き出すことです。

 役所の側も言いなりにはなりません。そこに議論が生まれ、やりとりが真剣味を帯びてくるのです。それが迫力ある議論です。

 議会は弁論の府ですあり、議論は勝敗を決する手段です。
 議員の質問権は、そこに神髄があるのです。

 明日はわたしも質問に立ちます。
 市民がしあわせを感じてもらえるよう、あたらしい提言を展開したいと思います。