2013年3月25日月曜日

バレエ

 

 渋谷区にあるBunkamura オーチャードホールはシューボックス型ホールで、収容人員は2150人。クラシックコンサートをメインにオペラ、バレエ、ポピュラーコンサートが演じられています。
 
 
 そのオーチャードホールでバレエを見てきました。

 「グラン・ガラ・コンサート~私たちはひとつ!~」
と銘打って、世界各地のバレエ団からプリンシパル・ダンサー(主役級)やソリスト(準主役級)たちが、集結しました。
 主宰者は、田北 志のぶさん。 ウクライナ国立キエフ・バレエ団の第一舞踏手(主役級)です。
 彼女は自らも「瀕死の白鳥」 を演じました。長い手足と柔らかい関節を発揮した踊りは、まるで本物の白鳥が死にゆくようでした。

 私は「ジゼル」を観たことがありますが、「ジゼルとアルプレヒトのパ・ド・ドゥ」 を、田北さんとキエフ・バレエの若手の第一舞踏手、ヤン・ワーニャが演じました。「ジゼル」の速い踊りはほんとうに魅力的です。

 総勢10人のダンサーが、ソロとパ・ド・ドゥ(二人の踊り)で踊りました。あっという間の3時間でした。

 翌日、ホテルで朝定食をとっていると、隣席の外国人女性が食事するテーブルに、とてもスマートな日本人女性が向かい合って座りました。会話が始まりましたのですが、聞こえてきたのはどうやらロシア語のようです。コッペリアがどうとか、話しています。

 もしやと思って、話しかけました。
「失礼ですが、バレエダンサーの田北さんですか」

 私の思った通り、田北さんでした。そして外国人女性は彼女の恩師でした。
「昨夜のバレエを観させていただきました。とても素晴らしかったです。」と伝えると、田北さんはにっこりとして、とても喜んでくださいました。
 

 日頃はヨーロッパを巡業されるそうで、日本へ帰るのは夏休みくらいだそうです。 残念なことですが、日本とヨーロッパとのバレエ人気の違いでしょう。
 

 広島では、バレエの公演がさっぱりありません。自然と観に行くのは県外で、私が行くのは大阪です。
 

 オーチャードホールの支配人のかたからは、
「良いホールができれば、自然とバレエ団もオーケストラも来ますよ。」
と言われましたが、全くその通りだと思いました。

そろそろ広島市にも、文化の薫り高い音楽専用ホールが必要だと意をあらたにしました。